シャープのスマートフォン「AQUOS」シリーズのフラッグシップといえば「AQUOS R」シリーズだが、それとはまた別のコンセプトを持つ高性能モデルとして新たに登場したのが「AQUOS zero」だ。闇雲に高性能を追求するのではなく、ユーザビリティーを重視した割り切りすら感じさせる設計は、Rシリーズとは異なる魅力を持つ。はたしてAQUOS zeroの魅力とは?また、どんなユーザーに適しているのか?

「AQUOS zero」は6.2インチで2992×1440ドットのシャープ製有機ELディスプレーを搭載。かなり縦に長い画面は原色の発色が艶やか。2018年12月21日にソフトバンクから発売
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ゲーミングスマホ? 否、実用性重視の新機軸

 2018年12月にCygamesが幕張メッセで開催した「CygamesFes2018」の会場には、シャープとソフトバンクによるブースが出展されていた。同イベント内で行われたeスポーツ大会「Shadowverse World Grand Prix 2018」に合わせ、『Shadowvers』のスマホ版ゲームで自由に遊べる試遊コーナーを設けていたのだ。

 そこで試遊台として使われていたスマートフォンこそ、今回紹介するAQUOS zero。同イベントへのブース出展は、この機種が、ゲームユーザーをターゲットの一角と捉えていることを象徴する取り組みだったといえる。

 そう、AQUOS zeroは、ゲームの大会会場へ足を運ぶような熱いゲームユーザーも視野に入れた設計になっているのである。

 こう聞くと「ゲーミングスマホか」と思う読者も多いかと思う。例えば、2018年11月に発売されたエイスーステック・コンピューター(ASUS)の「ROG Phone」など、近年はこのジャンルの製品が注目を浴びつつあるからだ。より高度な3Dグラフィックを採用する“重い”ゲームアプリが増加するのを見据え、パワフルな処理能力と高精細なディスプレーによる映像表現を追求しているのが、ゲーミングスマホの特徴だ。「ROG Phone」ではゲームプレー環境を専用周辺機器で補強するような設計まで採り入れている(関連記事:PUBGもサクサク! ASUS渾身(こんしん)のゲーミングスマホ「ROG Phone」)。

 一方、AQUOS zeroは、ゲームユーザーを顧客層として想定しながらも、そうしたゲーミングスマホとは一線を画す。そこには実用性を重視した、“ならでは”の設計思想が見られるのだ。「AQUOS R2」と比較しながら、その特徴を紹介しよう。

2018年12月に幕張メッセで開催された「CygamesFes2018」にはソフトバンクとシャープがブースを出展。発売前の最新機種であるAQUOS zeroで『Shadowverse』のプレーを体験できた
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筆者のお気に入りゲームのひとつ『アスファルト9:Legends』(ゲームロフト)。オクタコアのSnapdragon845、内蔵メモリ6GBのパワーでこうした3Dバリバリの重いゲームもさくさく遊べる。ゲーミングスマホに匹敵する快適さだ
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