米国・ラスベガスで2019年1月8~11日(現地時間)に開催されたIT・家電の総合展示会「CES」で、ソニーは「360 Reality Audio」という新しい3D立体音響技術を発表した。「オブジェクトオーディオ」という手法を使った技術で、最大24個の音源を、ユーザーの周囲を上下左右全方位360度取り囲むように仮想的に配置し、サラウンド感あふれる音楽を楽しめるようにするのが特徴だ。

ソニーが新しい音楽体験の技術として「360 Reality Audio」を発表した
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プレスカンファレンスでは、ソニーの吉田憲一郎社長、ソニー・ミュージック エンタテインメントCEOのロブ・ストリンガー氏に加え、ゲストスピーカーとしてミュージシャンのファレル・ウィリアムズ氏が登壇。360 Reality Audioの船出を祝福した
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 オブジェクトオーディオとは、音楽などを構成する音のそれぞれをオブジェクトととらえて、その位置を座標情報として記録しておき、対応する機器で再生する際に再現してサラウンド音場を作り出す手法のこと。ユーザーのリスニング空間に音を自由に配置したり、ダイナミックな動きを付けたりすることで、より自然で立体的なサラウンド効果が得られる音響技術だ。オブジェクトオーディオをベースにした音響技術には、ドルビーの「Dolby Atmos」やDTSの「DTS:X」もあり、映画館などの劇場や家庭用のホームシアター機器などの環境で楽しめるようになってきている。

 このオブジェクトオーディオの分野に、ソニーが新しく360 Reality Audioを送り出す。これによって、ソニーはクリエーターが録音時に意図した通りの臨場感あふれるサウンドをユーザーに届けることを目指すという。