「やすみりえ直伝 誰でも詠める川柳講座」クスクスと笑いながら、ユーモアあふれる川柳を詠めば、脳トレになる。川柳作家のやすみりえさんが初心者向け講座を開いた。

 季語を盛り込むわけではないから、比較的簡単に作れそうに思える川柳。だが、いざ詠んでみようと思うと、最初の5音が浮かばない、そもそも何を詠めばいいのか分からない…。

 そんな状態に陥りがちな初心者に向けて、川柳作家のやすみりえさんがアドバイス。「最初から五七五の17音にピタリと収まることは、まずありません。自分に起きた出来事やそのときの気持ち、思い浮かんだ言葉などを書き出してみてください。そこからテーマを絞り、言葉を選んで、最終的に17音にまとめていくのです」。

 サラリーマン川柳などのイメージが強いためか、川柳は笑わせる内容でなければならないと考える人も多いが、それは勘違い。

「ユーモアは一つのジャンルではあります。ただ、それだけではありません。恋心などの感情を込めた抒情川柳もあれば、世の中の出来事に絡めた時事川柳もあります。川柳は『人間』を詠む文芸なのです。自由にテーマを選んでください」。

 なかなかテーマが浮かばないという人は、嫌なことやつらいことがあったとき、心がすっきりしないときなどに、川柳を詠むのも一つの手。

「自分の気持ちを五七五の17音にまとめることで、自分自身や気になっていることを客観視できるようになるのです。心を整理することになります。その結果、自分の滑稽さや恥ずかしさに気づき、そこに笑いを見いだせるかもしれません。それも川柳がテーマとするユーモアです」。

初心者向け 川柳を詠む手順
1.最初から17音でまとめるのは難しい
最初から五七五の17音できれいにまとめようとすると、いつになってもまとまらず、前に進めなくなる。

2.まず自分の気持ちや思いつく言葉を書き連ねてみる
17音という制約を外し、今の自分の気持ちや最近の出来事、思いつく言葉などを、下のフキダシのように自由に書き出してみよう。

3.言葉を選んで最終的には17音に
書き出したものからテーマを絞り、言葉を取捨選択していく。まず「上五」の五文字を決め、そこから考えるのも一つの方法だ。
[画像のクリックで拡大表示]

(イラスト/千野エー、村上テツヤ)

「詳しい情報を知りたい方は、日経おとなのOFF 2019年2月号誌面でどうぞ。」
やすみりえさん
川柳作家
恋を詠む“抒情的川柳” が幅広い世代から人気を博す。初心者対象の川柳教室も好評。メディアの川柳コーナー、企業や市町村の公募川柳の監修・選者も務める。句集に『召しませ、川柳』(新葉館出版)などがある。全日本川柳協会会員。川柳人協会会員。文化庁文化審議会委員。