偏愛するかのごとく、物をため込む人が忘れている真実――それは、どんなものにも手放すべきタイミング“捨て時”があるということ。片付けのエキスパートが指し示す、処分の目安はこれだ!

 捨てるのが苦手な人は4タイプに分けられる、と中山さんは言う。まずは「未来不安」型。今使っていなくても、いつか使うかもと先々に思いをはせ、捨てることが不安になってしまうタイプだ。「現状維持願望」型は、物を捨てることで今の暮らしが変わってしまうのでは、との深層心理が働き、捨てることを拒むタイプ。「思い出の品だから」「○○さんからもらったから」との理由で捨てられないのが、「過去依存」型。「物と疑似恋愛」型は、「捨てたらかわいそう」「自分が大事にしてあげないと」などと物を擬人化し、手放せなくなるタイプをいう。

 4タイプに共通するのは、「こうありたい」という理想を実現できず、モヤモヤを抱えているなど、コンプレックスが強いこと。また「忙しくて時間がないから」「家族が協力してくれないから」などと、捨てられない自分を正当化しがちなことも特徴という。

 こうした人が意識すべきなのは「物の命にも限りがあり、手放すべきタイミング、“捨て時”があること」と中山さん。「物の捨て時が分かっていれば、節目ごとに捨てて、その都度、家をリセットできます」。ムダなもので家をあふれさせないよう、捨て時図鑑をご活用あれ!

物の「捨て時」図鑑20から気になる5つを紹介

ナンプラーなど“1度使ったきりで眠っている調味料”はないだろうか。賞味期限内でも風味は落ちる。開封後1カ月以上使っていなければ廃棄
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買い物のたびに増え、つい冷凍庫にため込みがちだが、3つもあれば十分なはず。それ以上は古くなったものから順に捨てていこう
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下着の捨て時に迷ったら、タグに注目。タグの文字が薄れて見えづらければ、既に1年以上着用している。元は取れたと判断し、捨てよう
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汚れやシミ、スレやほつれがあるもののほか、顔色に合わないなどの理由で2年以上使っていないものは、ワードローブに復活しない。処分が正解
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市販薬やサプリメントは、使用期限を過ぎたら迷わず処分。病院の処方薬は、処方された日数内で飲み切るのが鉄則だ
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(イラスト/酒井真織)

中山真由美さん
インブルーム取締役、整理収納アドバイザー、心理カウンセラー
「片付け下手」を自ら克服し、整理収納アドバイザーに。2000を超える家庭で整理収納指導を行い、近年はタイの集合住宅の収納システムを監修するなど、世界に広がる活躍を見せる。著書は『50歳からのリセット整理術』(集英社)など多数。
「詳しい情報を知りたい方は、日経おとなのOFF 2018年12月号誌面でどうぞ。」