通路を塞ぐ勢いで集まる人、人、人……! 性別や世代、ゲームの趣味趣向も一見ばらばらに見える皆さんのお目当ては、セガゲームスのステージで行われる『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』(PQ2)のスペシャルトークショウだ。
PQ2は『ペルソナ5』のキャラクターを中心に、『ペルソナ3』と『ペルソナ4』の登場人物たちが夢の共演を果たした『ペルソナQ』の第2弾。トークショウには、本作のプロデューサー・ディレクターである金田大輔氏、司会進行役のフリーアナウンサー・松澤千晶さんのほか、主要キャラクターの声を担当した声優陣がゲストとして登壇した。
ゲスト声優は、『ペルソナ5』主人公役の福山潤さん、主人公の相棒で“しゃべる猫”ことモルガナ役の大谷育江さん、『ペルソナ4』天城雪子役の小清水亜美さん、『ペルソナ3』女性主人公役の井上麻里奈さん。会場の人だかりに驚いた大谷さんは、「(イスに)座ったら見えなくなっちゃうんじゃないですか? 見えます~?」と会場に呼びかけた。
総勢28人のキャラクターが登場する『PQ2』。ナンバリングを超えたキャラ同士の会話も見どころの一つだ。収録について聞かれた福山さんは、「僕らは他の人たちほど台詞は多くないんですが、ゲームの主人公役には別の大変さがあります。いろんなパターンの“息”をやらないといけないんですよ」と苦労した点を語った。
『ペルソナ3』で女性主人公役を演じた井上さんも、「主人公はペルソナの名前を叫ぶんですが、私が演じていたときよりもペルソナの数がかなり増えているんですよ。読み方とかも分からなくなってくるので、私は福山さんの声を聞いておうむ返しでやりました!」と収録の裏側を明かした。
本作で“女性主人公”を登場させることになった経緯について、金田プロデューサーは「2016年にペルソナの20周年フェスを開催した際、ユーザーの皆さんにいろいろ思い出の絵を描いていただいたんです。その絵はしばらく開発ルームに貼っておいたんですが、本作について悩んでいたときに、そこに描かれていた女性主人公と目が合ったんですよ」と意外なきっかけを語った。
イベント後半は、ゲーム本編の「総攻撃」を疑似体験できる「ボコスカジェネレーター」をゲストの皆さんと体験。小清水さんが「ボコスカ」ボタンを押すとモルガナの決め台詞が表示され、「本物お願いします!」と大谷さんにリクエストする一幕も。
「これがワガハイたちの力だ!」
モルガナ(大谷さん)の生台詞に会場からは感極まった声が上がった。
会場へのメッセージとして、小清水さんは「可愛いキャラクターも増えていて、やり込みがいがとてもあるゲームなので、ぜひコツコツとプレーしていただけたらうれしいです」とコメント。およそ10年ぶりに「ペルソナ」に参加した井上さんは、「久しぶりに声をかけていただけてうれしかったです。女性主人公のファンの方々に喜んでいただけるような内容になっていると思います」とPRした。
いかなるときでも会場を沸かせてくれるダジャレ王の福山さんからは、キレッキレの締めの挨拶が。「『PQ2』発売日は、いいニク(11月29日)の日でございます。いい肉はですね、新鮮なうちに食べても、熟成させてもおいしいですから。そして、映画館、Q2……映画は“キュー”から始まります。映画を始めるようにスタートボタンを押して楽しんでいただけたらと思います」。
セガゲームスの物販コーナーでは、『PQ2』のグッズや、缶バッジのガチャも用意されている。一般公開初日は早々に缶バッジが売り切れてしまったようだが、最終日には在庫が補充されるそう。試遊と合わせて楽しんでほしい。
(文・写真/大吉紗央里)