ドリームキャスト用として1999年に発売された『シェンムー 一章 横須賀編』、2001年に発売された『シェンムー II』。これら2本のタイトルがひとつのパッケージにまとまり、『シェンムー I&II』としてPlayStation4版として発売される。

第1作目では横須賀。第2作目では、香港。実在する街をリアルに再現し、そのなかを自由に歩き回りつつ、ストーリーを進めていく「シェンムー」シリーズは、後の多くの作品に影響を与えた

 「シェンムー」は、3D格闘ゲーム『バーチャファイター』を作った男、鈴木裕氏がディレクターを務めていたことでも知られている。3Dで忠実に再現された実在の街、モーションキャプチャーによるリアルなキャラクターアクション、高い自由度などなど、当時としてはそのすべてが画期的。現在でいう3Dオープンワールドの先駆けとなったアクションアドベンチャーなのだ。

 実は「シェンムー」は「未完の大作」としても有名だ。2015年には鈴木裕氏が『シェンムーIII』のディレクションを行うことが発表され、Kickstarterでクラウドファンディングを行った際には「史上最速で100万ドルを集めたビデオゲーム」として大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。

セガゲームスのブースにある『シェンムー I&II』の試遊台。後のさまざまな作品にどれだけの影響を与えたか、その偉大さを体験せよ
セガゲームスのブースにある『シェンムー I&II』の試遊台。後のさまざまな作品にどれだけの影響を与えたか、その偉大さを体験せよ

 開発再開の報に世界中で感涙に咽び泣くゲームファンを生み出した伝説的シリーズ作品は、いったいどんなものだったのか? まずはホール5にあるセガゲームスのブースに置かれた体験版を試遊して、11月22日に発売される『シェンムー I&II』への期待を高めつつ、そしてまだ見ぬ『シェンムー III』へ思いを馳せるというのはどうだろう?

 なお、試遊台でのプレーを終えた来場者には、「シェンムー 一章 横須賀 聖地巡礼ガイドマップ」が配布される。これを手に横須賀を散策してみるのも、この秋の過ごし方として、悪くないはず。ぜひゲットしたい。

試遊台で遊んだ人がもらえる「シェンムー 一章 横須賀 聖地巡礼ガイドマップ」。これがあれば、ゲーム中で再現された1986年の横須賀と対応させつつ、聖地巡礼が楽しめる。

(文・写真/稲垣宗彦)

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