ホール3のコーエーテクモゲームスブースでは、ガストの『アトリエ』シリーズ最新作である『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』の試遊を楽しむことが可能だ。

 本作ではファンタジー世界での冒険を描いているが、しかし「世界を救う」ような壮大な物語は用意されて“いない”。不思議な架空世界で過ぎていく日常風景もまたゲームのなかで大きなボリュームを占めていて、その「日常感」と、冒険で得られる「高揚感」の両立がコンセプトとなっている。メーカー曰く、「やっぱり世界を救わない、日常系RPG」、とのこと。

 タイトルにもあるように、主人公を務めるのは、おっとりした姉のリディーと、おてんばな妹、スールという双子の姉妹。2人は錬金術士の父を手伝い、「家族みんなで、国一番のアトリエに」と、売れないアトリエを営んでいるのだ。ある日、2人はアトリエの地下で1枚の絵画を発見する。その絵のなかには不思議な世界が広がり、現実では見たこともないような不思議な材料が山の様に転がっていた。この不思議な絵画との出会いによって、2人の夢は、一気に現実へと近づいていくのだが……。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』の試遊台は、『真・三國無双8』の奥に。ビジネスデーよりも試遊台の数が増えているのだ
『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』の試遊台は、『真・三國無双8』の奥に。ビジネスデーよりも試遊台の数が増えているのだ
試遊台の右隣には、『アトリエ』シリーズの歴史をまとめたコーナーが。歴代のタイトルを年表にまとめたパネルや、過去作品のパッケージなどが収められたガラスケースが。直筆のキャラクター設定画や、アフレコ台本など、貴重なアイテムが見られるのだ
試遊台の右隣には、『アトリエ』シリーズの歴史をまとめたコーナーが。歴代のタイトルを年表にまとめたパネルや、過去作品のパッケージなどが収められたガラスケースが。直筆のキャラクター設定画や、アフレコ台本など、貴重なアイテムが見られるのだ

特製クリアファイルと缶バッヂがもらえる

 絵画のなかの世界を探索して珍しい材料を手に入れて調合を重ね、錬金術の技術を磨くことになるが、今作でも調合や探索中での戦闘で新要素を搭載。調合では「活性化アイテム」というものを使用することで調合に意外性が加わっているのがポイント。また、戦闘では前衛と後衛でチームを組み、2人1組最大6人で戦う「コンビネーションバトル」や、その場で作り出したアイテムを使用できるという戦闘専用の調合コマンド「バトルミックス」の採用で、より戦略的でダイナミックな戦闘が行えるようになっている。

 TGS2017のブースに用意された試遊台は5台。試遊を終えると同作のイメージイラストが入った特製クリアファイルと缶バッヂがもらえるのも、ファンにとっては高ポイントと言えるだろう。

おっとりしていて優しく人当たりのいい姉のリディーと、悪戯好きでおてんば、小悪魔的な魅力も持ち合わせる妹のスール。2人は夢に向かって絵画の世界を探索する
おっとりしていて優しく人当たりのいい姉のリディーと、悪戯好きでおてんば、小悪魔的な魅力も持ち合わせる妹のスール。2人は夢に向かって絵画の世界を探索する
戦闘システムには「コンビネーションバトル」と「バトルミックス」という2つの新要素が加わり、より戦略的な戦いが楽しめるようになっている
戦闘システムには「コンビネーションバトル」と「バトルミックス」という2つの新要素が加わり、より戦略的な戦いが楽しめるようになっている
本作の試遊を終えた人にはもれなくプレゼントされる特製クリアファイルと、缶バッヂ
本作の試遊を終えた人にはもれなくプレゼントされる特製クリアファイルと、缶バッヂ

(文・写真/稲垣宗彦)

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