ラズパイを使った館内放送システム「~ Internet of Kannai-hoso ~」(IoK)です。複数のビルに分かれたオフィスの各部屋に設置した、スピーカー付きのラズパイからほぼ同時に館内放送を流せます。テキストベースの軽量プロトコル「MQTT」を使って、しゃべらせたいテキストだけを送ることで時間のズレを最小化しました。各ラズパイでは音声合成ソフト「Open JTalk」を使ってしゃべらせます。音声データを一斉配信するよりも、処理が軽くなります。

 流したいメッセージは、パソコンなどのブラウザーからWebシステムに対して入力します(図1)。Webシステムは、MQTTの中継サーバーにメッセージを送り、それが各ラズパイに転送されます。

図1 館内放送を流すためのWebインタフェース
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 Webインタフェースから「鈴木さん、お客様がいらっしゃいました」といったメッセージを一斉に流せます。ラズパイをグループ化して、特定の建物だけで流すといったこともできます。人の声で放送するのと違い、思わぬ言い間違いや雑音の混入が避けられる利点もあります。

 放送用のラズパイには、RSコンポーネンツのタッチパネル式ディスプレイと、ラズパイのUSBからの給電で動くスピーカー(音声出力はラズパイのオーディオ端子に接続)をつなぎました。メッセージを受け取って処理するプログラムは、MQTT用ライブラリの「paho-mqtt」を使ってPythonで実現しました。

 MQTTの中継サーバーは、パブリッククラウドの「Heroku」で動かしています。CloudMQTTというアドオンがあり、あっという間に設置できました。Herokuでは10台まで無料で使えます。

 職場では以前からラズパイを設置しており、時報や退館の案内(蛍の光)を流していました。メンテナンスで止めていたら、「仕事のリズムを整えるのにすごく良かったのでぜひ再開してほしい」と言われました。音声の存在感を改めて認識し、そこで思い付いたのが今回のシステムです。館内放送を使えば、スマホやパソコンの通知ではつい見逃してしまうメッセージを皆に届けられます。

 実装方法の詳細をブログで紹介しています。

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