当記事はnikkei BPnetに連載していたものを再編集して掲載しました。初出は2016年7月7日です。記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。

飲⾷店の良しあしは、すぐ分かる!

 「飲⾷店は、⼊店した瞬間で良しあしが判断できる」

 こう豪語するのは⽒家秀太⽒。これまで多様な飲⾷店のプロデュースに携わったフードコンサルタントだ。先⽇ラジオ番組でお話を伺った。

梶原:「具体的には何を基準に良しあしが判断できるんですか?」

⽒家秀太⽒(以下、⽒家):「<いらっしゃいませ!>という、お出迎えの挨拶です」

 当たり前すぎるお答えにがっかりした。「挨拶が⼤事、出迎える⼼を⾔葉に乗せて笑顔でお伝えできているかどうかで、いい店かどうかが分かります」なんて話は、いまさら聞きたくもない。

 ところがそれが、私の早とちりだとすぐに気がついた。そして「なるほど! 納得」と感⼼してしまった……。

(写真:8x10 / PIXTA)
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⽒家:「いい店、悪い店を⾒分けるには、来客を案内する店のスタッフの<いらっしゃいませ>の⼀⾔に、他のスタッフたちがどう反応しているのかをチェックしてください! しっかり聞き取っているのか、いないのか」

梶原:「??……」

⽒家:「いらっしゃいませ、という⾔葉はスタッフから客へと向けられるのと同時に、スタッフから他のスタッフにも向けられています。これこそが、スタッフがその後、どう⾏動したらより良いサービスを提供できるのか、そのための情報を伝達する<合図>なのです」

梶原:「?……」