当記事はnikkei BPnetに連載していたものを再編集して掲載しました。初出は2014年11月27日です。記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。

LINEについて改めて考えてみた

 50代男性が愚痴をこぼしていた。

 「わが家は妻と娘2人と私の4人家族。家で男は私だけということで、家庭内で私が浮いた存在だなあという認識はありました。そこで、家族をLINEでつなげば風通しが良くなるからという娘の提案もあり、4人でLINEグループを作りました。でもダメですねえ。娘ばかりか妻までもが私をほったらかしにしてスタンプだけのやり取りで会話するんです。私も必死に絡もうと文字を書き込むんですが、<文字そのものがうざい!>の一言で却下。いわゆる<外されている>状態です。スタンプだけの会話。梶原さんどう思います?」

 これは先日行われた某大学の応用言語学セミナーで研究発表した私に観客から出された「切実な嘆き」だった。LINEに疎い私はまともにお答えできなかったのだが、その場の多くの人が「あるある!」と共感していた。

 これを機会に改めて、なにを今さらと言われながら「LINEって何?」を考えてみた。

 「LINEやっている?」と仕事仲間のアラフォー女性に聞いてみたら「当たり前じゃない」を顔中で表すように答えてくれた。彼女は、故郷でお兄さん家族と同居する70過ぎのご両親と、LINEのグループを作っていた。

 「暮らしている場所は別々でも瞬時に情報や状況を共有できる!<既読機能>があるから、本当に読んでもらえているか分からないというメールのような心配をしなくて済む。両親の安否確認のためにもLINEは便利ですよ!」

 やはり「なにを今さら?」なのだ。

LINEやってる? 当たり前じゃない(写真:しげぱぱ / PIXTA)
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