自分がもし死んだら、家族がもし亡くなったら、そのパソコンやスマホのデータ、ネット銀行やSNSのようなオンラインサービスのデータなど、残されたデジタル遺品はどうなってしまうのか? どんな備えをしておくべきなのか? そんな「デジタル終活」について、デジタル遺品研究会ルクシー代表理事の古田雄介氏が解説していく。

 恥ずかしいデジタル資産を墓場まで持っていくにはどうしたらいいだろうか。前回説明したとおり原則は「壁より先に道」だが、道を作ったうえで壁も大いに活用すべきだ。

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かんたんで最も強力な壁はスマホ

 身近でもっとも強力な壁はスマホだ。ロックをかけた端末はパスワードや生体認証といった鍵がないと開けられなくなる。メーカーやキャリアに相談しても受け付けてくれないし、ドライブを物理的に取り出すことも難しい。たとえ取り出せても、最近のほぼすべての端末はストレージの中身を暗号化しているので解析は難しい。データ復旧サービスでも、スマホのほうがパソコンより断然難易度が高いというのが常識になっている。