これまでは、楽しみながらやる英語学習法の数々を伝授してきました。ここからは、正攻法の学習法を紹介します。英語の習得は、一つの学習方法で目標に到達するのは難しいものです。そこで、いくつかの有効な方法を、効果的な順番で組み合わせていくことが求められます。まずはじめは、「音読」です。音読は英語の基礎力アップに必要不可欠な訓練です。その重要性と正しい音読の仕方を2回に分けて紹介しましょう。

安河内哲也(やすこうち・てつや)。上智大学外国語学部英語学科卒。東進ハイスクール、東進ビジネススクール英語講師。通訳案内士。『英語は「体」で勉強しなさい!』(中経出版)他多数
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効果的な学習プランを立てる

 ここから音読2回を含め、計3回にわたって重要な英語学習法を、効果的な組み合わせで行う「英語学習プラン」をお伝えしていこうと思います。その前に、まず知っていただきたいことがあります。それは、英語学習は「一つの方法で解決するものではない」ということです。

 昔から英語学習には、いくつかの“ブーム”がありました。ある方法がブームになると「これをすればすべてが解決する」という風潮も現れます。そうして、いくつものブームが現れては消えていきました。それぞれの方法が有効でも、ブームとして一過性で終わっては、英語の上達にはつながりません。過去に現れては消えたブームの一つずつに、丁寧に取り組んでこそ、話す、聞く、書く、読む、という目標が達成できるのです。

 それは、サッカー選手を目指す人が、リフティングばかりやっていても名選手にはなれないし、筋力トレーニングだけやっていても成長しないのと同じです。有酸素運動もストレッチも、ドリブル練習も大事。さらにジムでは、さまざまなマシンで体の各部位の筋力をアップする練習も欠かせません。もちろん実践の試合経験も重要であるように、英語もいくつもの方法を効果的にこなしてこそ、話せる、聞ける、書ける、読める目標にたどりつくことができるのです。

 たとえば、「音読」。私は30年ほど前から英語習得には「音読」が大事だと言い続けてきましたが、ここにきて「音読」が大ブームになっています。音読が大切なのは、確かです。けれど、ただ単に音読だけをやっても英語が話せるようになったり、読めるようになったりするわけではありません。また、正しい方法で音読をしないと、効果があまり期待できなかったりもします。

 別の角度から見れば、「音読を必死にやったけれど、話せるようにならなかった」、としても落ち込む理由はないということ。音読訓練の後、何をしたら話せるようになるかもお教えしますので、あせらずついてきてくださいね。

 ここからは、なぜ音読が大事なのか、それをどのように訓練すると身に付くか、そして音読で付けた力をどうやって伸ばせば、自分の目標に達するか、その流れも含めてご紹介したいと思います。

音読を一過性のブームに終わらせないようにしよう
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