BS12 トゥエルビで放送中の『ザ・カセットテープ・ミュージック』で、80年代歌謡曲の優れた論評をくり広げるマキタスポーツ氏とスージー鈴木氏が、同世代のビジネスパーソンに「歌う処方箋」を紹介するこの企画。会社でも、家庭でも、重要な決断に迫られ、重い責任ばかり負わされるがんじがらめのR50なら、一度は「何もかも投げ出して、旅に出たいなぁ」と思ったに違いない。そんな大人の“旅心”を刺激してくれる曲は? 旅のお供に最適の歌は? そもそも、オヤジ世代が発つべき“旅”って何だ? マキタ&スージーがズバリ答えてくれた。

――今回のテーマは「旅」です。旅を感じさせる歌でもよし、旅行中に聴きたい曲でもよし。オヤジ世代の心に響く「旅」の歌ということでお願いします。

スージー鈴木(以下:スージー):どうですか?

マキタスポーツ(以下:マキタ):スージーさんから、どうぞ。

スージー:では、私から。90年代の曲なんですが、今回はストレートにいきます。1998年発売の奥田民生の『さすらい』(作詞・作曲:奥田民生)。

マキタ:いいですね。

スージー:もう、これだろうと。70年代は「旅をしよう」っていうメッセージの歌がすごくあったんですけど、80年代は演歌は別ですが、ロックやポップスでは途切れてしまったような気がします。そして、90年代の『さすらい』という曲で、奥田民生がストレートな「旅ソング」を復活させた。

――はい。

マキタスポーツ(写真左):1970年山梨県生まれ。ミュージシャン、芸人、俳優。2012年、映画『苦役列車』の好演をきっかけに、役者として活躍の場を広げる。文筆家としても鋭い時評・分析を展開。著書『すべてのJ-POPはパクリである 現代ポップス論考』『越境芸人』など
スージー鈴木(写真右):1966年大阪府生まれ。音楽評論家、昭和歌謡から最新ヒット曲まで邦楽を中心に幅広い領域で、音楽性と時代性を考察する。著書『イントロの法則80's 沢田研二から大滝詠一まで』『1984年の歌謡曲』『サザンオールスターズ1978-1985』など
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