この記事は「日経PC21 12月号 IT生活羅針盤」(2018年10月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 筆者はパソコンでもスマホでも、ウェブブラウザーはグーグルの「クローム」を使っている。ブックマークや履歴、拡張機能から設定まで、ログインひとつで端末間で同期し、どの端末でも同じように使える点が気に入っている。

 そんな筆者が愛用するノートパソコンが「クロームブック」。グーグルの「クロームOS」を搭載した端末だ(図1)。クロームOSは、基本的にブラウザーのクロームのみが動作するユニークなOS。クロームの拡張機能やブラウザー上で動くウェブアプリを主に利用する。ウィンドウズのアプリは使えない。

図1 筆者が愛用するクロームブック。2015年10月に4万円前後で発売されたモデルだが、その中古をヤフオクで1万6000円で入手した。液晶部が360度回転し、フォトフレームのように立てたり、タブレットのように使ったりできる
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 その分、ウィンドウズとは違って起動やスリープからの復帰が速く、動きも軽い。バッテリーの持ちも良く、ログインするだけでいつもの“クローム環境”になるので使いやすい。OSの更新も基本的にすぐ終わる。

 文書作成、メールやSNS、写真加工などの軽い作業ならクロームの拡張機能で事足りる(図2〜図4)。ただし、同じLANにつながった別のパソコンやNASを参照できない、高機能なエディターがない、プリンターが使いづらい、パソコン用の周辺機器が使えない、といった不満もあった。

図2 クロームOSで使えるアプリの例。クロームの拡張機能を追加できるほか、アンドロイド用のアプリも一部を除き利用可能だ
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図3 「ファイル」アプリを開いたところ。C100PAのユーザー領域は5〜8ギガと少なく、基本的にグーグルドライブを使う仕様となっている。マイクロSDカードやUSBメモリーも使用可能
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図4 アンドロイド版のオフィスモバイル(エクセル)を開いたところ。なお、オフィスモバイルが無料で使えるのは画面が10.1型未満の端末。たいていのクロームブックでは有料契約をしないと閲覧専用になる
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 2017年には、すべてのクロームブックでアンドロイド用アプリが動くようになり、多くの不満は解消したと筆者は思っている。広い画面とキーボードが使える、スマホよりも動作が速いなど、快適に使える。

 ブラウザーがクローム、スマホがアンドロイドの人にとってクロームブックは最強といえる。10月9日には、グーグルがクロームOSを搭載する2イン1タブレット「ピクセルスレート」を米国で発表。日本での販売については言及がなかったが、クロームOSの搭載端末がさらに広がっていくのは楽しみだ。

(文/青木 恵美)