この記事は「日経PC21 10月号 IT生活羅針盤」(2018年8月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 海外通販サイトは、いざというときを考えると心配で、手を出さずにいた。ところが欲しいタブレットが格安で買えると知り、意を決して購入を試みた。利用したのは「ギアベスト」という中国を拠点とするサイト。日本語にも対応し、価格も日本円で表示される(図1)。

図1 中国の通販サイト「ギアベスト」のトップ画面と、筆者が購入したタブレット「Chuwi Hi13」。3000×2000ドットという高解像度ディスプレイが魅力で、4月のセール時に3万1459円で入手した。当時の国内価格(約5万~7万円)と比べ激安だった
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 ギアベストでは基本の送料が無料で、特急便を選ぶと料金がかかる[注1]。支払い代行サービスの「ペイパル」が使える点もありがたい。購入して6日で商品が届いた。

 入手したタブレットの画面の美しさに心打たれたのもつかの間、メーカーのサイトで最新ファームウエアを入手しインストールしたら、起動しなくなってしまった。そこでメーカーのサポートにメールを送ったが、1週間たっても返事が来ない。

 では販売店経由で対応してもらえないかと、ギアベストのサポートフォームからメッセージを送る。何度か壁に突き当たりながらも、サポート担当者のメールアドレスを教えてもらい、それまでの経緯と、対応を依頼する英文メールを書いた[注2]。筆者は英語が堪能なわけではないが、翻訳サイトと首っ引きでやり取りを行った(図2)。修理費用を懸念して見積もりも依頼。結果、交換か返金が可能とのことで、交換をお願いした。

図2 グーグル翻訳(上)を使って英文を作成し、ギアベストのサポートとやり取りした(下)。「私はあなたに○○を××します」のように、主語、述語、目的語を明確にした文章で翻訳に掛けることと、なるべく相手の使った単語を使うことがコツだ
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 交換品が届いたのは、故障から約1カ月後。やり取りしたメッセージは30通余り、長い道のりだった。とはいえ、休日を除き24時間以内に対応というルールは守られていたし、丁寧な対応に好感が持てた[注3]。

 今回の顚末から、海外通販はやはり、何かあったときの困難さは並大抵ではないと感じた。信頼できるショップか、サポート窓口はあるか、などの点に注意して利用するのが賢明だろう(図3)。無事に商品が届き、何事もなければおトクだ。

図3 海外通販サイトを利用するときは、ペイパルなどの決済代行サービスが使えると、サイトでクレジットカード番号を入力せずに済み安心だ。電波を利用する機器の場合、日本では「技適マーク」の付いていない機器は利用できないので注意しよう
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[注1]商品の価格や重さ、サイズなどにより、基本の送料が無料にならないものもある
[注2]ギアベストには日本語のできるスタッフもいるらしく、事の次第によっては日本語で対応してもらえた可能性もある
[注3]ギアベストで交換してもらってから数日後、メーカーサポートからもようやく返事があった

(文/青木 恵美)