ケースで保管する場合、置き方にもコツがある。横置きにして何枚も積み重ねると、重みでケースとディスクが変形することがある。このため、ケースは縦置きが望ましい。スピンドルでの保存も良い。一見、ディスクの記録面が擦れてしまうように思えるが、ディスク同士をきれいに重ねると記録面が接触しない仕組みになっている。

ディスクは1枚ずつケースに入れて縦置きにするか、スピンドルケースに入れて保管する。ケースを横置きにして積み重ねると、重みでケースやディスクが変形する危険性がある
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 長期保存では光ディスクの種類にも注目したい。現在は、長期保存を目的とした「M-DISC(エムディスク)」というディスクが売られている。

長期保存向けのM-DISC、「金属に凹凸」で高い耐久性

 通常のDVDなどとの違いは記録方法にある。DVD-Rではレーザーで記録面の色素を変化させることでデータを書き込むが、ディスクが劣化すると色素の変化が弱まってしまい、読み取りが困難になる。一方、M-DISCでは金属の記録面にレーザーを当て、物理的な凹凸を作ることによってデータを書き込むため、色素系のディスクよりも長持ちするという。このほか、DVD-RWやBDも記録面に金属系素材を使うため、色素を使うDVD-Rなどより耐久性は高い。

高温や多湿、紫外線に弱く経年劣化する光ディスクの弱点を補ったのが「M-DISC(エムディスク)」だ。開発元は1000年の耐久性をうたう。ただし、書き込みには対応ドライブと、1回記録型の専用ディスク(4.7ギガのDVDで1枚300円ほど)が必要だ
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 万能なM-DISCだが欠点もある。1つは価格が高いこと。もう1つは、書き込みにM-DISC対応の光学ドライブが必要なことだ。古い光学ドライブだと使えないこともあるので、手持ちの製品を確認しておこう。

書き込み方法は3種類、長期保存ならマスターで

 ここで、光ディスクへの書き込み方法を復習しておこう。作業はエクスプローラーで行い、主に3つの書き込み方法がある。長期保存に適するのは「マスター」と呼ばれる方法だ。データを一気に書き込むため高速。データの追記や削除はできないが、思い出の永久保存が目的なら問題はないだろう。

 「ライブファイルシステム」は、DVDやBDをUSBメモリーのように扱う書き込み方法。ビジネス文書のバックアップなどに使うなら、これがお勧めだ。ただし、ウィンドウズ以外では読めないので、思い出保存には向かない。

 「ISOイメージ」は、フリーOSなどのイメージファイルを書き込んで起動ディスクを作る際に用いる。参考として覚えておこう。

ウィンドウズにはDVDの書き込み方法が3種類ある。長期のバックアップやほかの人への配布では互換性が高い「マスター」がよい。短期のバックアップでは「ライブファイルシステム」が扱いやすい。「ISOイメージ」は起動ディスクの作成などで使う
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