この記事は「日経PC21 3月号 IT生活羅針盤」(2019年1月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 若いころから読書好きの筆者。電子書籍には、本がかさまない、大量に買っていることが家族にバレない(笑)、といった利点があると感じ、読書の大半を電子書籍で済ませている。以前は複数のストアから購入していたが、読むのも管理も不便なので、最大手のアマゾンに一本化し、今に至る(図1)。

図1 筆者が利用している読書端末。左からアマゾンの専用端末「Kindle Paperwhite」、ファーウェイのスマホ「honor 9」、アマゾンのタブレット「Fire HD 10」。料理本などの実用書や雑誌が読みやすく、文字中心の本やコミックも見開きで読めるので、家での読書にはもっぱらFire HD 10を使っている
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 購入元を絞れば、端末やアプリも統一できる。アマゾンの場合、端末を変えても前回読んだ続きから読めるし、ネット環境さえあればすべての蔵書から好きな本をいつでもダウンロードして読めるので便利だ[注1]。

 サービス開始後間もなくの2012年、読書端末として「Kindle」を購入したが、バックライトなしのモノクロ液晶が見づらかったので、バックライト付きの「Kindle Paperwhite」に乗り換えた。電池の持ちも良く、何世代か買い替えて愛用している。Kindleが手元にないときはスマホでKindleアプリを利用(図2)。スマホはいつでも手軽に本が読めて便利だが、画面が小さいのと、電池が減りやすいのは難点だ。

図2 honor 9のKindleアプリで夏目漱石の「こころ」を表示したところ(左)。文字中心の本なら、テキストサイズや行間を調整すれば、どんなサイズの画面でも快適に読める(右)
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 電子書籍市場が熟すにつれ、文字中心の本やコミックは当たり前のように電子化されるようになった。最近は、雑誌や実用書の電子版も増えている。雑誌や実用書はたいてい“固定レイアウト”なので、小さい端末では読みづらく、大画面のカラー端末が欲しくなる。そこで手持ちのタブレットやパソコンを使ってきたが、昨年のセール時に約1万円で「Fire HD 10」を入手。大きな画面は雑誌や実用書が見やすいうえに、コミックが見開きで読めるので、自宅ではこれを愛用している(図3)。

図3 紙の本誌と、Fire HD 10で表示した本誌の電子版。レイアウトが固定された雑誌を本来に近い形で読める。雑誌や料理本などをよく読むようになった筆者には、Fire HD 10の出番が多くなっている
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 それでも長編小説やコミック全巻を制覇したいときなどは、軽くて長時間使えるKindleを利用。そんな使い分けが最強だと感じている(図4)。

図4 端末ごとに、向いているコンテンツや読書シーンがある。このほか、スマホにKindleアプリを入れておけば、持ち歩いていつでもどこでも読めるが、固定レイアウトの雑誌や大型本は、小さいスマホ画面には不向き。ピンチ操作で拡大して読む必要があり疲れる。いずれの製品も、より大容量のストレージなどを備えた上位機種がある
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[注1]書籍のダウンロードはWi-Fi環境で行ったほうがよい
[注2]公称値。Kindle Paperwhiteは明るさ設定10、ワイヤレス接続オフ、1日30分使用の場合。ほかの2製品は読書、ウェブ、ビデオ、音楽などで通常使用時

(文/青木 恵美)