新機種では「結婚」と「子孫」がテーマに

 そして、7月16日に発売する最新機種、Tamagotchi m!x(たまごっちみくす)は、原点回帰しながらも大きな進化を遂げている。

「20周年ということもあり、もう一度『たまごっちの普遍的な面白さはなんだろう』と立ち戻って新しい商品を考えました。特に初代のたまごっちの面白さは、『どういう風に育てたら、そのキャラクターになるのかわからない』といった、育成の過程において何に育つのかわからないワクワク感だったと思うんです」(木次氏)。

 そこで最新機種では、1世代の育成を楽しむものだったこれまでのものと異なり、育てたたまごっちを結婚させ、その子の遺伝子を引き継いだたまごっちを育てられるようになった。子ども、孫、ひ孫というように代々育て続けていけるのが魅力なのだ。

Tamagotchi m!xの画面。真ん中にいるのが、両親が結婚して産まれた子ども。父親の色を受け継いでいる
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Tamagotchi m!xでは、家系図を表示させられる。家系図は直近20世代分まで確認できる。ウェブサイトを利用すれば、初代からずっと記録し続けることもできる
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 キャラクターは幼児期→反抗期→思春期→フレンド期と成長していくが、幼児期はパパ似だったけれど、反抗期はママ似というように、両親の特徴を受け継いで育っていく。同じ両親の組み合わせでも、育て方によって、どんな見た目になるかは異なる。最終的にどんな容姿になるのかわからないのが、遊びのポイントだ。

 結婚・子孫のシステムを入れることで、たまごっちの見た目のバリエーションは数十万パターン以上に増えた。珍しいキャラクターに育ったら、誰かに見せたくなること必至。ユーザー同士のコミュニケーションを活発にさせることが狙いだ。

 また通信機能で友達のたまごっちと結婚させると、同性の双子の「たまご」がそれぞれの本体に1つずつうまれ、それぞれのたまごっちの中で育てられる。育て方によって違うたまごっちに成長するので、双子がそれぞれどう育ったか、友達と経過を見せ合う楽しみも提供していく。

 一方、Tamagotchi m!xでは、お世話をさぼるとたまごっちは死んでしまう仕様に再び戻っている。木次氏は「1代で完結せず世代交替して続いていく今回のシステムでは、お世話をせず放置した場合には、キャラクターが死んでしまって世代が途絶えるほうがふさわしい、という結論に達した」という。

 こうした新システムの導入によって、たまごっちの人気がこれからも続いていくことになるのか。新機種には要注目だ。

(文/辛 智恵)