「ホリプロ保育園」えんちょーの安田美香です。「この春は京王電鉄が熱い!」と話す担当マネージャー南田裕介氏と向かったのは、京王電鉄・若葉台車両基地。前編(「『京王ライナー』が運行開始 開発者が語るみどころは」)では2017年9月にデビューした新型車両5000系の開発担当者に話を聞きました。新型5000系は一足お先に通常列車として運行していましたが、2018年2月22日、ついに京王電鉄初の有料座席指定列車「京王ライナー」としての運行がスタート。実車した様子をレポートします。
帰宅ラッシュ時に有料座席指定列車を「増発」
今回試乗するのは20時30分発の京王ライナー3号、橋本行き。終点の橋本までの所要時間は、わずか38分です。「京王ライナーの特筆すべき点は、帰宅ラッシュの時間帯に『増発』として運転しているところ。しかも1日10本もです」と、南田氏が語るように、通常列車の本数を減らすことなく運行しています。
「京王ライナーの運行ダイヤを組むのは針に糸を通すように大変な作業だった」と新型5000系の開発を担当した京王電鉄 鉄道事業本部 車両電気部 若松茂則車両計画改良担当課長は話します。「有料ライナーを通すことによって通常列車を利用している方に迷惑をかけたくない」との思いから、増発としての運行にこだわったそうです。
ホームで待っていると、京王ライナーが入線してきました。
「この正面の顔が“実に京王らしくない”。京王の車両はこれまで左右対称の顔が大半だったので、流線型でアシンメトリーな顔を最初に見たときは驚きました」(南田氏)
若松課長が話していたとおり、デザインがシュッとしています。また、ライトの上に点々と装飾灯がついているのがまつげのように見え、女性らしさも感じます。シュッとしたいい女って感じ……。