AKB48の「翼はいらない」は年間シングル1位もほぼ決定的

 1位は、AKB48のメジャー44作目(CDとしては43作目)となるシングル「翼はいらない」。毎年、この5月下旬から6月上旬のシングルは、ご存じ、次のシングルの選抜メンバーを決める“総選挙”の投票券入りなので、今回もCDシングルの売り上げはオリコン調べで約144万枚(専門サイトでの流通分をすべて考慮するようになったサウンドスキャン調べでは約242万枚!)とダントツで、年間シングル1位もほぼ決定的。ちなみに、2012年以降のオリコン年間1位曲は、「真夏のSounds good!」「さよならクロール」「ラブラドール・レトリバー」「僕たちは戦わない」となっており、これらは曲調に関係なく、すべて総選挙シングルです。

 ただ、CDの売り上げは“高値安定”ですが、ダウンロードはiTunes、レコチョクともTOP10圏外、ラジオとTwitterは5位と、ここ数作と比べて決して出足は好調ではありません。

 本作は、故・加瀬邦彦さんが率いたザ・ワイルドワンズの「想い出の渚」や、高橋まり(現:髙橋真梨子)在籍時のペドロ&カプリシャスヒット曲「五番街のマリーへ」のような、“昭和40年代”を想起させるメロディーや、フォークダンス風のTVでのパフォーマンスが特徴的。さらにミュージックビデオも学生運動が盛んな大学が舞台になっており、徹底して昭和を意識しています。同じく昭和テイストだった「365日の紙飛行機」並みに、時間をかけて幅広い世代に浸透するのか、それとも2匹目のドジョウとして苦戦するのか次週以降も注目です。

 ちなみに本作では向井地美音(ドラマ『アンフェア』で篠原涼子の娘役を演じていた元子役)が初センターを務めているのも話題で、久しぶりの新メンバーの躍進も期待されます。

AKB48「翼はいらない」(キング)
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