フルサイズミラーレス一眼がついにキヤノンからも登場する。「EOS R」は、既存のデジタル一眼レフ「EOSシリーズ」と、APS-Cミラーレス一眼「EOS M」を融合させたようなルックスだ。フルサイズ機とはいえ「ミラーレス」なので、本体サイズはやや小ぶりになっている。大型で握りやすいグリップを備えるところは、ライバルのニコン「Z 7」「Z 6」と同様。大口径レンズを装着してもしっかりとホールドできそうだ。

 EOS Rの撮像素子は約3030万画素35mmフルサイズCMOSセンサー。画像処理エンジンは「DIGIC 8」で、常用ISO感度は40000を実現している。記録メディアはSDカードでスロットはシングル。ボディー内手ブレ補正はない。液晶モニターはバリアングル式で、指でタッチしてフォーカスを移動できる「タッチ&ドラッグAF」機能も搭載している。

 EOS Rでは、Fv(フレキシブルAE)モードという新しい露出モードも初めて搭載された。これは、すべてをオートにしたPモード(プログラムAE)の状態から、シャッター速度、絞り、ISO感度を文字通りフレキシブルに変更できるものだ。また、接眼部右側に設置された「マルチファンクションバー」は、タップとスライド操作可能なパネルで、EVF(電子ビューファインダー)をのぞいた状態のままAF、ISO、WB、動画撮影などを呼び出せる。ただし、使いこなすまでには慣れが必要かもしれない。

 そしてEOS Rの最大の特徴と言えるのが新採用の「RFマウント」。内径は54mm、フランジバックは20mmと大口径、ショートバックフォーカスとなっている。これによりレンズ設計の自由度が高まるとのことで、高性能で高画質なレンズの登場が期待できそうだ。

 なお、EOS Rと同時に登場するRFレンズ4本は、どれも「コントロールリング」と呼ばれる、ISO感度、絞り、シャッタースピードなどの機能を割り当てられるリングを搭載している。なかなか便利なのだが、はじめのうちは誤って回してしまい、設定を変えてしまうこともあった。

 なお、今回の撮影で使用したのは試作機のため、作例は縦横50%にリサイズして掲載している。また、画質の評価も不可とされているので、EXIF情報のみの掲載ということでご理解いただきたい。

キヤノン「EOS R」
キヤノン初のフルサイズミラーレス「EOS R」は10月25日の発売。キヤノンオンラインショップでの直販価格は税込み25万6500円となっている。(有効画素数約3030万画素、0.5型有機ELカラー電子ビューファインダー、Wi-Fi、Bluetooth対応、幅135.8×高さ98.3×奥行き84.4mm、本体重量約580g)
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