男の肌は水分量が少ない!

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 いったい、どうして肌は乾燥するのだろう?

 「水分が失われる原因はバリア機能の低下」と話すのは、大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学の鶴田大輔教授だ。

 ストレスや不規則な生活もよくないが、年を取るだけでも肌は乾燥していく。10~50代の男女50人を対象にした調査から、加齢によって皮脂やNMF(天然保湿因子)の量が減ることが確認された(Scientific World Journal. 2012;2012:386936)。すると皮膚表面の角質層のバリア機能が落ちて、水分が逃げていくことで肌の乾燥が進む。

 肌のバリア機能が低下すると、外からの刺激にも敏感になり、かゆくなりやすい。ひっかくことで、さらにバリア機能が破壊されるという悪循環にも陥る。ちなみにNMFはフィラグリンという成分から作られるが、アトピー性皮膚炎の人のうち2割以上はフィラグリンをつくる遺伝子に異常があったという報告もある(J Invest Dermatol. 2008 Jun;12886:1436-41)。

 一般に男性の肌は女性よりも脂ぎって見えるが、それは気のせいではない。男性ホルモンの働きによって、実際に女性よりも皮脂の分泌量が多いのだ。にもかかわらず、「実は男性のほうが乾燥肌になりやすい」と鶴田教授は指摘する。

 それは保水力が弱く、水分量が少ないため。ポーラ化成工業が2009年に発表した、20~50代の男性45人と女性203人を対象にした調査によると、男性の肌は女性に比べて皮脂量が3倍多かった反面、水分量は半分だった(下記グラフ参照)。女性に比べてスキンケアを怠りがちなこと、ヒゲそりで毎日角質層を削り取っていることも乾燥に拍車をかける。

ポーラ化成工業の「男性の肌の特性」調査より