書き味は“スーッピタッ”、鉛筆を思わせるボールペン

 デザインコンセプトは「鉛筆のおもむきのボールペン」。その実現のヒントとなったのは、かつての鉛筆の構造だ。昔、鉛筆はグラファイトなどの芯を板で挟んで、それを削って作られていた。ファーバーカステルなどの老舗鉛筆メーカーがもともとは家具屋だったということも、鉛筆が木工工芸品だったからだ。

キャップを外すと、かなり鉛筆らしい見た目になる
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リフィルは尻軸のキャップを外して取りだす。替え芯は1本600円。太さは0.38mm、0.5mm、0.7mmがある
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 レイヤードは金属のプレートを樹脂が挟み込んだようなデザインになっている。この挟み込んで「層」になっているルックスから、名前も「層」を意味するレイヤードになっているのだ。樹脂の表面には、細かいヘアライン加工が施され、金属部分にも細かく傷が付けられている。それが握ったときの滑り止めになると同時に、指にピタリとフィットして、まるで木の軸を握っているような感じがする。そして、ほんの少しだけ軸から飛び出している金属部分が指に引っ掛かって、さらにしっかりとしたホールド感を生む。

軸には細かいヘアライン加工が施されていて、握ったときに手になじむ
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 実際に持ってみると、不思議なほど持ちやすい。ペンをただ持っていると重い感じがするのに、筆記姿勢で持つと重さはあまり感じず、とても良いウエートバランスに感じられるのが面白い。

 尻軸にキャップを付けても付けなくても、筆記時のウエートバランスがそれほど変わらないのも不思議だが、よくできていると思う。高級ボールペンとしては、やや短めの軸も持ちやすさにつながっているようだ。

 書き味は、ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルに近い。少し重めの軸と、ピタッと手に沿うような持ち心地が、ジェットストリームの滑り過ぎを程よく抑えてくれるようだ。スーッと線を引き、ピタッと止めるといった動かし方を思った通りの正確さで行える。そのため、かなりの悪筆の筆者でもスイスイ高速で読みやすい文字を書くことができた。この感触は、従来の高級ボールペンでは感じられなかったものだ。