かつてのセカンドバッグやウエストポーチのように、常に身に付けるようにして持ち歩けるバッグがあればとても便利だが、サコッシュでは、ちょっとカジュアル過ぎて大人の普段持ちには難しい。しかし、あんなふうにポケットの延長のように使えるバッグは欲しい。そういう需要に応える大人バッグは、小振りのショルダーバッグなのではないかと思う。

 その需要に応えるかのように、最近、面白い小型ショルダーバッグが増えてきている。今回は、身に付けるように使えて、一工夫ある、大人向き小振りのショルダーバッグを集めた。散歩に、ちょっと飲みに出るときに、機内持ち込みに、立食パーティーに、打ち合わせに、出張のお供に、気軽に持ち出せる小振りのショルダーを一つ持っていると、本当に使えるのだ。

【今回紹介するショルダーバッグはコレ】
■なんでも入るポケットのようなバッグ:トライオン「DT203」
■ボディーバッグは気恥ずかしいという人に薦めたい:アルパカ「AirSring Pro」
■しっかりしたボックス型なのに折り畳める :ichimaruni 「Air bis」
■超軽量で頑丈、普段使いに最適な和紙バッグ SIWA Collection「斜めがけバッグ」
■ショルダーバッグのポケットを広げるとトートに!:アッシュコンセプト「トポロポ」


なんでも入るポケットのようなバッグ

トライオン「DT203」(2万円)。W250×H300×D70mm、670g。色は写真のBlack×BlackとNavy×Black
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 世界的な野球用グローブメーカーが、その革と技術を使い個性的なカバンを作っているトライオンの「DT203」は、カタログ上はB5サイズとなっている。確かにコンパクトなショルダーなのだが、実はA4サイズの雑誌やiPad Pro 11インチも入る。ただしA4ファイルは入らない。しかしこの見た目でA4が入るというのが意外で面白い。もちろん、魅力は、そのサイズ感だけではない。

 トライオンならではのグローブを作る際の端切れを成形し、パッチワークにしたパネルレザーをサイドの素材に、柔らかなシボ革(これもグローブに使われているもの)を表と裏の素材にと使い分けているため、体への当たりは柔らかく、大きく開くのでモノの出し入れもしやすいけれど、サイドがしっかりした革なので、型崩れしにくく、キレイなシルエットが保たれるのだ。この革の使い分けが何ともうまい。

 上部が開いているシンプルなデザインのショルダーバッグだが、内装はマチ付きのポケットを2つ用意するなど、きっちりとビジネスバッグ風に仕上げてあって使い勝手が良い。マチが薄いので、サコッシュのように上着の下に提げても違和感がない。それこそ、ポケットの拡張版として使えるのだ。

上部からモノを出し入れする構造。手が突っ込みやすい広い開口部と、前面上部にある小さなポケットがポイント
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背面にオープンポケット、側面にもポケットがある。側面のパネルレザーと前面のシボ革(タンブルソフトグラブレザー)の質感のコントラストが良い
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 前面上部にある小さなポケットは、スマホを想定して作られているが、個人的には、ここにコンパクトデジカメかメモ帳を入れることが多い。スマホはポケットに入れて、こちらにはポケットには入らないけれど、ポケットにあると便利なものを入れたいのだ。iPadから手帳、ノート、筆記具、デジカメやメモ帳、折り畳み傘に文庫本といったものは、一通りラクに収納できるから、普段使いのバッグとして使える。肩から提げると、ポケットの延長のようなコンパクトな革カバンというのは、普通に毎日使えるから使い始めると手放せない。

内部はシンプルながら、マチ付きのポケットも用意。反対側にはファスナーポケットがある
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上部はファスナー式の蓋を装備。使わないときは中に畳んでおける。またファスナーに付いた長い革紐は、ファスナーの開閉のしやすさのためでもあるが、グローブに使われている革紐もイメージしている
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