2019年1月にコクヨから新しいブランド「GLOO」が誕生する。スティックのり、テープカッター、テープのり、瞬間接着剤といった、「貼る」ための文具を横断する接着・粘着用品のブランドだ。

2019年1月に誕生する、コクヨの「貼る」ための粘接着シリーズ「GLOO」。左から、「色が消える瞬間接着剤」「持ち方えらべるテープのり」「角までぬりやすいスティックのり」「片手で軽く切りやすいテープカッター」
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 コクヨはこれまでも、テープのりなら「ドットライナー」、テープカッターなら「カルカット」といった人気ブランドを擁しているが、今回のように、貼る文具を横断する形でのブランド展開は初めてだという。こういうブランド展開は他メーカーでもあまり類を見ない。

 「コクヨというとキャンパスノートの人気もあり、紙製品のブランドイメージが強い。しかし、接着系の製品についても長く扱っていて技術の蓄積もある。そこで接着系のブランドが欲しいと考えた」と、GLOOの開発責任者、ステーショナリー事業本部 ものづくり本部、切る・貼る・綴じるVUの三井隆史VU長。

コクヨ ステーショナリー事業本部 ものづくり本部、切る・貼る・綴じるVUの三井隆史VU長(左)と、切る・貼る・綴じるVU 企画1グループの増田 和之氏(右)。「使い方の説明が必要なのは最初だけ。今のライフスタイルに合ったデザインが必要。ちょうど過渡期だった」と増田氏は今回の試みについて話した
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 2016年にスティックのり「プリット」との契約が終了し、新しくコクヨブランドのスティックのりを立ち上げるのに適当なブランドがないという事情もあったという。そこで、接着・粘着用品の新しい定番になるブランドが企画された。

 「コクヨでは、機能に特化したデザインを得意としてきた。しかし、それでは、その機能の魅力を伝えるのは難しい。そこで、デザインで機能を表すことができるデザインオフィス、nendoと組もうと考えた」と三井VU長。例えば、スティックのりは、発売以降50年ほどたつが、そのデザインはほとんど変わっていない。しかし、モノの形は時代とともに変わっていくもので、スティックのりにしても、新しい定番になるような形があるかもしれない。

 「貼る文具に関して、かなりたくさんの新しい機能やアイデアを蓄積していた。それらの技術を今のライフスタイルに合った形の使い方として提案できないか、ということをnendoに提案した。例えばスティックのりにしても、いろいろなアイデア、やりたいことはあったが、メーカーとの契約があったので勝手に作ることはできなかった。それがなくなり、この機会に考えていたことを実現したいと思った」と三井VU長は話す。