語りたくなるマドラー

 ステンレスの二層構造によるワインカップ「78mm」を販売しているヴァンテックのブースでは、プロダクトデザイナー秋田道夫氏の新作となる「マドラー」が参考出品されていた。気取らない、しかしマドラーとしての役割はしっかりと果たし、遊び心もある、マドラー一本でいろいろと語りたくなる不思議なデザインの製品だ。

ヴァンテック「マドラー」(参考上代6000円)
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 やや平たい、まるでアイスキャンディの棒のようになっているのは、このマドラーが単にかき混ぜ、味見をするためのものではなく、このマドラー全体に触媒加工を施すことで、かき混ぜたワインなどを熟成させる効果があるから。

 つまり、単に混ぜる以上に、カップの中の酒とマドラーの表面が触れる必要がある。というところから出てきた形なのだ。ただ、そういう仕組みとは関係なく、この形はキレイで、持ちやすい。もちろん味見も可能で、マドラーとして使ってみたくなる形だ。また、持ったときのズッシリと来る重さもいい。マドラーというよりかくはん棒と呼ぶほうが似合う形だから、酒だけでなくいろいろな液体を混ぜるのに使いたい。

さまざまなお酒と酒器が並ぶヴァンテックのブース
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(文・写真/納富廉邦)