2018年6月に50台の限定車が発売されたときは、あまりの人気に抽選販売になった新型アルピーヌ「A110」。満を持して発表されたカタログモデル「ピュア」と「リネージ」。イマドキのハイテク安全技術を度外視した時代錯誤っぷりや、もぎたての良質な野菜のような生々しいダイレクトな走行感で、アラフィフのクルマ好きなら飛びつくはず。これはもはや「フランス版おっさんホイホイ」だ。

【コンセプト】80年代のクルマ好きオヤジは間違いなくメロメロに!

 乗るなり♪エアロスミスでもいい! 矢沢永吉でもいい! 頭の中にロックな懐メロが響いてきた気がしました。それも微妙にモダン化された洗練の懐メロが。

 それは今回小沢が名付けた「フランス版おっさんホイホイ」こと新型アルピーヌ「A110」。1960年代に生まれ、ラリー界でも活躍した名フレンチスポーツの復刻版ってことになってますが、そんなことはどうでもいい。古くて細かいマニア知識などなくてもバブル前後に青春を過ごしたアラフィフのクルマ好きならこれに飛びつくはず。

 というのもこのクルマのキモは分かりやすくエレガントでキュートなレトロデザインと、軽量アルミボディー、リアルミッドシップという本格スポーツカーレシピを忠実に守った作りと、なによりイマドキのハイテク安全デバイスをかなーり無視した時代錯誤なところにあるからです。

カタログモデルが発表された新型アルピーヌ「A110」(写真は「ピュア」)。2018年12月上旬に発売予定
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自動ブレーキなんてクソくらえ!

 イマドキほぼ800万円スタートの最新マシンでありながら、安全機能はABS(アンチロックブレーキ)とESC(横滑り防止機能)だけであり、キブンはまさに80年代。付いているのはハードコーナリングを助けるトルクベクタリング機能と、追従式ではない古典的なオートクルーズ機能ぐらいのもの。

 正直この手は50~60代ユーザーがメインなので、緊急時に安全を担保する被害軽減ブレーキぐらい付けてほしいところですが、それすらナシ。

 インテリア(内装)には純正ナビさえ付いていなくて、いまどきこれだけリアルに走る楽しみだけを突きつめたクルマもありません。このハイテク化時代、小沢はこういうクルマを楽しめるのももしや最後か? と感慨深くA110を楽しんできました。

 ってなわけで恒例のコージチェックを。