独フォルクスワーゲン(VW)が2018年9月13日、「ビートル」の生産を2019年7月に終えると発表した。ビートルは1930年代のナチスドイツ時代の大衆車構想に源流がある往年の名車であり、ある意味VWのシンボル的存在。なぜ、約80年の歴史に幕を閉じるのか。本当に電動化(EVシフト)が原因なのか。小沢コージが読み解く!

【コンセプト】発表したのはVWアメリカだった

 9月13日(日本は14日)、世界を衝撃のニュースが駆け巡りました。ついにVW「ザ ビートル」が来年2019年7月に生産終了となることが正式発表されたのです。最近では東京の街中でも一時ほど見なくなっていたとはいえ、ある意味VWのシンボルともいえるクルマ。台数とはさほど関係なくつくられ続けると思っていたのに。本当に残念!

 ただ面白いのがこの発表がドイツ本国ではなく、VWアメリカからなされたこと(「VOLKSWAGEN ANNOUNCES BEETLE FINAL EDITION」)。おそらくアメリカがメインマーケットだからでしょうが、同時に興味深いのは既に日本マーケットで予告がなされていた事実です。

VWアメリカ(Volkswagen of America, Inc.)のメディアサイトで公開された「2019 Beetle Final Edition」
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 日本のVWインポーターであるフォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2018年1月には「2019年をもって日本での販売が終了になります」と明言。公式サイトで予告中でした(「See You The Beetle」)。生産終了は多かれ少なかれ分かっていたことではあったのです。

フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、2019年に日本での「ザ ビートル」の販売終了することに伴い、2018年1月30日に「See You The Beetle」キャンペーンを開始
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