2018年7月26日に発売された改良版マツダ「ロードスター」「ロードスター RF」。進化したエンジンを搭載し、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の多くの装備を全機種標準化したというが、実際どう変わったのか。小沢コージが試乗した。

【コンセプト】ピュアスポーツカーを作り続ける難しさ

マツダ「ロードスター」(希望小売価格税込み255万4200~325万6200円)
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 つくづくマツダらしい執念と美意識にあふれたクルマですわ。日本発のオープン2シータースポーツ、マツダ「ロードスター」&「ロードスターRF」! 1989年デビューの初代から数えてすでに4代目で世界累計販売100万台超え! なのに、今回の商品改良では改めてテーマを「感動」と「文化」と定義付け。すでにとっくに文化でしょ? と思いつつも、まだまだ手綱を緩めない同社の情熱に驚かされます。

商品改良では改めてテーマを「感動」と「文化」と定義付け
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 というかピュアスポーツカーを作り続けるのはいかに大変なのかってことでしょう。トヨタ「スープラ」、ホンダ「NSX」はもちろん、国産スポーツカーで数十年にわたり、つくり続けられるモデルってほとんどありません。それだけで十分に、国民栄誉賞も受賞した元広島東洋カープのプロ野球選手、故・衣笠祥雄さんばりの鉄人記録。

 唯一対抗できるのは今後7代目の登場が目される日産「フェアレディZ」ぐらいですが、初登場は1969年と古いものの、途中何年か生産が途絶えていたりと苦難続き。

 比べるとロードスターは、29年間絶え間なく生産され続け、現在も国内月販500台超えと順調に普及中。兄弟車のアバルト「124スパイダー」は思ったより出ていないようですが、いろんな意味で出し続け、ファンを増やし続けることこそがスポーツカーの本義。

 ある種、信仰的なまでのつくり手の覚悟が問われるクルマなのです。

マツダ「ロードスター」は29年間絶え間なく生産されている
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