2018年12月に初のマイナーチェンジをしたトヨタ「プリウス」。最近は見た目への評判が芳しくないが、今回のマイナーチェンジでも正直あまり変化なし。一番進化したのは先進安全技術とコネクテッド機能です。

【コンセプト】他にはない未来感を漂わせるデザインはそこまでカッコ悪いか?

 なんなんでしょうか、この国は。例のカルロス・ゴーン日産自動車元会長の保釈騒ぎもそうですが、何かとアップ・ダウンするストーリーが好きなようです。特にダウン方面の話を。

 その匂いをちと感じたのが、2018年12月に初のマイナーチェンジを敢行したトヨタ「プリウス」。一時は日本で年間30万台以上、月平均で2万台以上も売った国民的エコカーであり、今も“ハイブリッド日本代表”とも言える名車ですが、最近は「デザインがカッコ悪い」「大失敗」「スタイリングが悪くて売れなくなった」の声しきり。

 小沢もあの外観デザインをもろ手を挙げて褒めたいわけではありませんが、そこまでカッコ悪いか? とは感じます。

 デビルマンのようなおどろおどろしい顔がかつてない毒を抱えていたのは事実ですが、他にない未来感を漂わせていたのも確か。

 私の知り合いのゲームクリエーターは「あれは2020年に完成するはずだった新国立競技場のザハ・ハディド氏のデザインに合わせものだったんだよ」との奇論を唱えましたが、それもうなずける独特デザイン。

本当にデザインのせいだけだったのか?

 それから実際の販売台数です。2015年末に現行4代目が出るまでバカ売れしていたイメージのプリウス。しかし、3代目の時代も弟分たる「アクア」が2012、2013、2014、2015年と4年連続国内登録車No.1に輝いていたし、翌2016年には4代目が年間25万台弱も売れて久々に国民車の座に輝き、翌2017年も登録車トップ。2018年も日産「ノート」、アクアに続いてしっかり3位に食い込んでます。プリウスが特別売れてないわけではないのです。

 確かに万人が認めるカッコよさならばぶっちぎり国内No.1を続けていた可能性もあります。しかし弟分アクアのほうが手頃な価格で燃費はいいし、意外なる伏兵、「ノート e-POWER」の躍進もありました。何より身内の“プリウスSUV”たる「C-HR」や「カローラ・スポーツ」も登場しました。国民的エコカーのチョイス幅がメチャクチャ広がっているのも事実なのです。

 ってなわけで奇抜デザインへの反省か? それとも実は延長路線なのか? マイチェンプリウスを小沢コージが勝手にチェーック! 

2018年12月に発売された新型トヨタ「プリウス」
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