世界で初めて搭載されるデジタルアウターミラーが注目されがちなレクサス「ES」ですが、生い立ちも魅力的。かつて「ウィンダム」として売られていたFFセダンが“レクサスセダン”として大復活を遂げました。

【コンセプト】ある意味、コイツも“昔の名前で出ています”系?

 つくづくクルマ界にもはやりってありますね。それは2018年後半登場の新型FFプレミアムセダン、レクサス「ES」。先日再び小沢も乗りましたが、このクルマ、注目の世界初のデジカメ式サイドミラーたる「デジタルアウターミラー」だけじゃなく、ツウ好みの懐かしい生い立ちも魅力のひとつ。

 それは最近日本で復活した自動車ビッグネーム、ホンダ「シビック」「CR-V」同様、中身は「昔の名前で出ています」系であり、帰国子女系であること。

新型FFプレミアムセダン・レクサス「ES」も「昔の名前で出ています」? 価格は580万円から
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 具体的には1991年から2006年まで日本で「ウィンダム」という名前で売られてたFFセダンであり、その後継車の日本復活です。

 米国では1989年からレクサスESとして売られてブランドの大黒柱になり、2012年ころにレクサス第2幕が始まって、2018年登場の7代目モデルでさらにアグレッシブに大変身! よって12年ぶりに日本再投入も決まったようですが、今回の注目は果たして大型FFセダンは日本に通用しない? の定説を覆すことはできるのか、です。

 かつてのウィンダムにしろ、日産「ティアナ」にしろ、日本のFF高級セダンはイマひとつリア駆動のFRセダンに比べてパッとしませんが、ESはひと味違いそうなのです。

 そのキーは新世代デザインなのか? ほかにないハイテクなのか? その辺りを勝手に小沢がジャッジメントしてみました。

【インプレッション】この顔だからレクサスに見える! の法則

 新型ES、米国で数えると7代目となるロングセラーセダンですが、最大のキモはデザインでしょう。日本でウィンダムとして売られていた頃は、ぶっちゃけFF「カムリ」の拡大版。室内は広くて快適でしたが、外観はどうしてもトヨタムード。3代目ウィンダムにしろよく見るとヘッドライトは切れ長で、全体フォルムも流麗でしたが、“ゴージャスカムリ”の領域から抜け出せなかった。おそらく記号性が足りなかったからです。

 ところが新型ESはどうでしょう? レクサスの名前が付いていることはもちろん、フロントのどう猛なスピンドルグリルはまごう事なき最新レクサス。噛み付きそうな強さもあってか、FF的なショートノーズボディーには一瞬見えません。

どう猛なスピンドルグリルからはFF的ショートノーズボディーは想像できない
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 小沢の勝手な持論ですが、このESこそ、2012年頃から始まったレクサス第2幕のブランディングの効果が出ていると思われます。

 かつてコンパクトセダンの「IS」もミディアムセダン「GS」も、これぞレクサス! という強い主張は薄めでしたが、今は違う。この顔が付いているだけでレクサスということがわかります。これはこれで成功です。