【大予想その2】なんとマツダは量産車をスーパーカー化させる!?

 一方2018年のロサンゼルスモーターショー(LAショー)で、一足先にデビューし業界内で話題になっているのが新型マツダ「Mazda3」こと「アクセラ」(日本名)です。2019年には日本にも入って来ますが、注目は新作「スカイアクティブXエンジン」やプラットホーム以上にマツダの新世代デザインです。

 「魂動デザイン・フェ―ズ2(第2段階)」ともいわれる路線で、一見今までの正常進化ではありますが、美しさの表現方法が根本的に変わっています。専門的に言うと「線ではなく面で魅せる」方向にスイッチしているのです。

マツダ「Mazda3(アクセラ)」は、線ではなく面で魅せる新世代デザイン
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「魂動デザイン・フェ―ズ2」と呼ばれる表現スタイルは「3」から始まる
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 大抵のクルマはボンネット、ルーフ、フェンダー、ドアに刻まれたプレスラインで造形美を演出します。よって今まではその鋭さや精度、造形が1つの評価基準でした。しかし、新世代のマツダは面で演出します。

 この手法がすごいのは独自の流れるようなヌメヌメ感と、時間によってクルマの形の見え方が変わってくることです。当たる光の方向で反射のピークが変わるからで、まさしく“変幻自在の七色デザイン”です。それがデザイントップの前田育男氏が言うところの「UTSUROI」の意味なのです。

マツダのデザイン・ブランドスタイル担当の前田育男・常務執行役員
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 実際は街で見ないとわからない部分も多いかと思いますが、小沢はLAショー会場でハッとしました。特に斜め後ろから見たときのリアの三角のラインなんて60~70年代のスーパーカーじゃないか! と思ったほど。

 同時にメチャクチャなプレス精度を問われるはずで、生産工場のプレス工程は相当な技術や精度を求められるでしょう。ついでに、ぶつけるとかなりカッコ悪い。

 ただ、近くで見ると本当に肌がキレイな美人を見つけたような感動が味わえます。

 しかも、マツダがすごいのはこの手法を量産ハッチバックの新型アクセラだけでなく、セダンの「アテンザ」やSUVの「CX-5」「CX-3」「CX-8」「ロードスター」と今後出てくるすべてのマツダ車に投入してくることです。

 マツダは決して欧州的なプレミアムブランドではありません。しかし、このデザイン革命で独自のブランド力を上げることは間違いないかと思います。

 もう一つ、今年の朗報はヤリ過ぎデザインで話題の国民車トヨタ「プリウス」の前後マスクが微妙に普通になったこと。全体の造形は変えられないので独特のデビルマンっぽさは残っていますが、新世代「カローラ」に通じる“キーンルック”(トヨタのフロントマスクのグローバルデザイン)と呼ばれるテイストになっています。

 ビックリ顔化するミニバン系とは逆ですが、要するにこちらはグローバル路線。ミニバンは完璧にドメスティック路線で突き進んでいます。

リアの三角ラインはまるで60~70年代のスーパーカー
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