盒馬鮮生なら注文から配達まで30分

 中国語で「新零售(シンリンショウ)」、日本語にすると「新小売、ニューリテール」という言葉が中国で話題になって久しい。新零售の店舗としては、例えばアリババの鮮魚スーパー「盒馬鮮生」や、スマートフォンでセルフ決済するコンビニ「猩便利」、ガラス張りの無人コンビニ「Bingo BOX」などが代表的だ。ただし、登場時は華々しく報じられいたBingo BOXも最近は縮小傾向にあり、新零售の中の負け組の気配が漂っている。

 一方で新零售の勝ち組が、ネットスーパーでないかと筆者は考えている。前出の盒馬鮮生は、専用アプリからの注文を30分以内に配達すると発表して世間を驚かせた。これを受けて、従来は1時間半以内で配達していた米ウォルマートや仏カルフールなども、1時間以内の配達へとスピードアップした。

 また、ラオックスを買収したことで知られる家電量販店大手の蘇寧易購は、各店舗内に蘇寧ブランドのコンビニ「蘇寧小店」を設置し、そこを拠点にして食料品や日用品などのデリバリーサービスを始めた。中国全土に店舗を持つ蘇寧易購内のコンビニということで、実店舗の多さが蘇寧小店の強みだ。

蘇寧易購は中国各都市に出店しているだけに、実店舗数では蘇寧小店が最多となる
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蘇寧小店のアプリ。食料品や日用品など、さまざまな商品を購入できる
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