伝統的市場で攻め入る新興中国酒「江小白」

 中国の人たちとの付き合いが本格的になると、それがビジネスであれ親戚関係であれ、円卓を囲んだ宴会は避けられない。そこで出てくるのが中国酒。小さなガラスのコップに注がれたそれを「乾杯(カンペー)」の合図で一気に飲み干す。

 筆者の経験では、そういった席での定番は「白酒(バイジュー)」と呼ばれる穀物原料の蒸留酒だ。白酒のブランドとしては「芽台酒(マオタイジュ)」や「五粮液(ウーランイエ)」などが有名だが、ほかにも多種多様な白酒が中国各地で造られている。ちなみに中国酒と聞くと紹興酒を想像する人もいるだろうが、こちらは黄酒と呼ばれ、同じ穀物原料でも麹で糖化した酒という違いがある。

 白酒のブランドは長い歴史があるため、逆に新しいブランドが育ちにくい。そんな中で頭角を現してきたのが、「江小白(ジャンシャオバイ)」というブランドだ。江小白は、中高年に人気が高い従来の白酒とは一線を画し、「青春小酒」をキャッチコピーとしたポップなパッケージで若者の注目を浴び、一気に知名度を上げた。また酒瓶にしても、従来の大瓶ではなく、コンパクトで持ちやすいことが特徴となっている。

 とにかく試してみようと近所の酒屋やコンビニを訪ねてみたところ、一部の店舗で取り扱っているのが確認できた。筆者が入手した江小白は100ml入りで、価格は15元(約246円)。アルコール度数は40度とかなり高い。ガラス瓶の外側は紙で包まれていて、ポエムのような文言と写真が載っている。江小白のパッケージは白と青をベースにしているが、背景写真とポエム的な文言のバリエーションは48種類もあるという。

筆者の購入した江小白。パッケージには「過ぎたことは忘れて、今をもっと楽しもう」との文言
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ガラス瓶にもそれっぽいポエムが。「未熟な男は成熟を装い、成熟した男は未熟を装う」
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一部の食堂でも小江白を扱っている。火鍋店のメニューにあった価格は20元(約328円)
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さまざまな文言が商品のパッケージに。その数48種類
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