海外旅行ブームの後押しで翻訳機が続々

 中国がAI(人工知能)の研究開発に莫大な投資をしているのは、ニュースなどで見聞きしたことがあるだろう。それらの中でも最も身近なサービスと言えるのが、翻訳など、音声認識に関連するサービスやハードウエアだ。AI搭載のハードウエアと言えば、かつてはスマートスピーカーだったが、最近では「翻訳神器」または「出国神器」と呼ばれる、ポケットサイズのリアルタイム翻訳機が続々と発売されている。

 AI研究大手の科大訊飛(アイフライテック)の「訊飛翻訳機2.0」、ネットサービス大手の百度(バイドゥ)の「百度共享WiFi翻訳机」といった人気モデルに加え、2018年3月には「翻訳蛋」「旅行翻訳宝」「准児」などの製品が発売された。さらに広東省の深センには、ノンブランドの翻訳機が幾つもあり、糖果手机というメーカーからは、翻訳機能に特化したスマートフォン「糖果S20」が7月にリリースされている。

 それら翻訳機の価格は、1000元(約1万7000円)程度のものから3000元(約5万1000円)を超えるものまでさまざま。対応言語も異なり、製品によっては中国各地の方言に対応しているものもある。とはいえ英語と日本語についてはどの製品も対応しているので、それらを携えて日本を訪れる中国人が増えるかもしれない。実際、海外旅行用に翻訳機を貸し出す業者も登場している。

訊飛翻訳機2.0を1日20~30元(3400~5100円)で貸し出すという業者のウェブサイト
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アプリ「百度翻訳」。日本旅行で活用できるとアピールしている
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