中国の都市部の小学生の間では、 「査理九世」という児童向け小説が5000万部を超える大ヒットとなっています。その人気の秘密を探ります。

犬と小学生が大活躍する冒険活劇

 最近の中国の小学生の間では、2つのコンテンツが人気となっている。1つは当連載ですでに紹介した「マインクラフト」、もう1つが今回紹介する「査理九世(チャーリー9世)」という小説だ。この作品はすでに25巻まで刊行されており、累計5000万部以上を売り上げているという。作品自体は2013年ごろからあったが、2015年に入って急激に売れはじめたらしい。

 表紙を見ると「ハリー・ポッターシリーズ」っぽいが、著者は雷欧幻像というペンネームを持つ、れっきとした中国人。舞台のベースは中世ヨーロッパ風の学校となっており、中国中世世界を舞台にした作品ばかりの中国製コンテンツの中では珍しい。

 題名となっているチャーリー9世は人ではなく、人間の言葉を話せる「天下無双の紳士犬」という設定。主人公・墨多多を含む男女4人の小学生が、このチャーリー9世と一緒に、あるときは天空の城へ、またあるときは海底へと、さまざまな冒険を繰り広げる。怖くて楽しいと、ネットでもリアルでも評判になっている。

大ヒット作だけあって、書店の店員は置かれている場所をすぐに教えてくれた
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物語の舞台は、どことなくハリー・ポッターぽい
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主要キャラクターの設定は「ドラえもん」と同じパターン
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