阪急うめだ本店の“デパ地下”で毎回、大きな話題を呼ぶ“オンリーワン戦略商品”。これまで江崎グリコと手がけたポッキーの高級版「バトンドール」、カルビーと手がけたプレミアムポテトチップス「グランカルビー」などを発売してきたが、その第10弾となる商品が発表された。今回タッグとを組んだのは、固形カレールウの最大手、ハウス食品だ。

 じゃがいもやにんじん、牛肉などの具材とカレーソースがぎっしり詰まったボリュームたっぷりのカレーパンで、コンセプトは「カレーライスのようなカレーパン」。2018年11月14日に阪急うめだ本店地下1階のカレーパン専門店「ハウス カレーパンノヒ」で販売を開始した。18年10月3日に発売された日清食品とのコラボ商品「モモフクヌードル」(関連記事「日清のプレミアム『モモフクヌードル』 狙いは『カップ麺嫌い』」)に続く、総菜の第2弾。

2018年11月14日から阪急うめだ本店地下1階食品売り場「ハウス カレーパンノヒ」で発売されるカレーパン「ハウス バーモントカレーパン 甘口」と「ハウス ジャワカレーパン 辛口」。いずれも1個税込み378円。ギフト需要を狙い、専用ボックスも用意。急速冷凍し、レンジで温めるだけの冷凍タイプは12月中旬の発売予定
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男性客を満足させるボリューム感を重視

 カレーパンの味は2種類。ハウス食品の看板商品「バーモントカレー甘口」と「ジャワカレー辛口」だ。店頭では、揚げたてのほか、レンジで温めるだけの冷凍カレーパンも今後販売される。

 阪急阪神百貨店とハウス食品との取り組みが始まったのは、約1年半前だ。オンリーワン商材の開発ポイントは、総菜商品で誰もが知るブランド、そして情報発信力があること。「この3点から国民食のカレーに着目。カレーといえばハウスが一番に想起されることから、ハウス食品を選んだ」と、阪急阪神百貨店フード新規事業開発部ディビジョンマネージャーの馬場淳士氏は振り返る。

 17年5月にハウス食品に依頼。その後、半年をかけて開発の方向性を議論し、看板商品である「バーモントカレー」と「ジャワカレー」の2種類の味のカレーパンに決定した。「百貨店でも空前のパンブーム。顧客のパンへの好奇心が高まっていることから、カレーパンになった」(馬場氏)という。

 ただ、単なるカレーパンでは話題にならないし、オンリーワン商材の本来の目的であるギフト化にもつながらない。顧客に驚きと発見を与えるためには、これまでにないカレーパンの開発が求められた。そこで考案されたのが「まるでカレーライスのようなカレーパン」というコンセプトだ。

 一般的なカレーパンの具は汁気が少なく、具材が細かく刻まれている。対してハウスのカレーパンは、具材があふれ出るほどたっぷりで、野菜がゴロゴロ入っていて食べたときに満足感があるのが特徴。試作段階ではサイズを小さくすることも検討したが、ボリューム感とカレーライスの食感は、男性客を満足させるためにも必須条件になった。