日系の商業施設が台湾に相次ぎ進出し、事業拡大に本腰を入れ始めた。JR東日本グループで、東京・恵比寿や品川などで駅ビルを運営するアトレは、19年1月10日に台北市内に海外1号店となる「微風(ブリーズ)南山アトレ」を出店 (関連記事 「駅ビル『アトレ』が台湾進出 フロアには『カフェだらけ』の理由」)。三井不動産も、18年12月、台中市に台湾2施設目となる「三井アウトレットパーク台湾台中港」を開業した。

 いずれも国内では人気の高い商業施設。日本で培った開発運営のノウハウを生かし、モノからコトへと変わりつつある台湾で、新たな消費市場の開拓をめざしている。

美しい夕日で有名な高美湿地にも近い台中港に開業した「三井アウトレットパーク台湾台中港」。台湾新幹線台中駅までは台北、高雄から1時間以内、さらに台中港まで車で約1時間。港を一望できる高さ60メートルの観覧車が目印
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 アトレが台湾都心部の駅ビルに進出する一方、郊外立地のアウトレットモールを台湾に出店し、成功を収めているのが、三井不動産が展開する三井アウトレットパークだ。

  日本の郊外ショッピングモールのような施設が少ない台湾に、商機を狙って2016年に進出。台北市近郊の新興エリアに、アウトレット店と飲食を合わせて220店舗を集積した三井アウトレットパーク台湾林口を開業した。

 同社広報部によると「通常の施設は2年目に苦戦する傾向があるが、同施設は、MRT空港線の開通もあり、年々右肩上がりで伸びている。ナイキ、アディダスなどのスポーツ店が売り上げを牽(けん)引し、今年度も好調を維持している」という。