結婚式場やレストラン、宴会場をそろえる、東京・丸の内の東京會舘本館。文学賞の芥川賞・直木賞の授賞式が行われることでも知られる同施設が、2019年1月8日にリニューアルオープンした。

 同施設は大正11年(1922年)に「民間初の社交場」(東京會舘)として開業。これまで皇族の結婚披露宴や国賓のレセプションなども、数多く開かれている。建て替えは昭和46年(1971年)以来。2022年に創業100年を迎えるにあたって二度目の建て替えを計画し、2015年1月に一時休業。隣接していた富士ビル、東京商工会議所ビルの三棟一体で建て替えが行われ、地上30階建ての「丸の内二重橋ビル」として生まれ変わった。ビル内には東京商工会議所や、2018年11月に開業した商業施設「二重橋スクエア」も入る (関連記事「カウンター点心、人気パティシエの食料品店も 丸の内に新施設」)。

「東京會舘 新本館」(東京都千代田区丸の内3-2-1)。同施設は「丸の内二重橋ビル」の地下1階〜地上4階、7階に入居する。東京メトロ千代田線二重橋駅、有楽町線有楽町駅、日比谷線日比谷駅と都営三田線日比谷駅 B5出口直結
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 高層ビルとして立て替えてはいるが、伝統的なインテリアやデザインも踏襲している。本館ファサードの上部壁面には、初代・二代目本館にも使われていたユリの花や、桜、ヒマワリ、コスモスなど、四季折々の植物のモチーフを採用。また、初代本館メインバンケットのシャンデリアを修復し、らせん階段に設置している。

 だが、8店あるレストランのうち、今回新たに開業するのはわずか2店。東京會舘の渡辺訓章社長は新しい本館について、「これまでとは違う色を出そうと、外観や内装だけでなく、料理や演出面においてもさまざまなチャレンジをしている」と説明するが、飲食のラインアップを見ただけでは目新しさがないと感じる人もいるかもしれない。

大正時代に開業した初代東京會舘の大宴会場にあったシャンデリア3基のうち、修理用の部品として保存していた1基を3階のらせん階段に設置した
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