ビックカメラ有楽町店でデジタル一眼カメラの売れ筋を調査した。デジタルカメラは、スマホのカメラ機能を使う人が増えたことが逆風となり、売り上げが落ちているところがあるが、それは主に価格の安いコンパクトデジタルカメラのことだ。レンズ交換式でハイレベルな撮影ができるデジタル一眼カメラには、あまり逆風とはなっていない様子だ。

ビックカメラ有楽町店 地下2階にあるデジタルカメラ売り場
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 カメラコーナー担当の川上柊子氏は「スマホで写真撮影の面白さを知った人が、よりハイレベルな撮影ができるカメラを探しに来るという流れができあがっています。また、リタイアしたので写真の趣味を復活させたというシニア世代の人も多く、デジタル一眼の中でも上位クラスはむしろ活況といえます」と解説する。

 売れ筋ランキングは、そうした高級路線を裏付ける並びとなっていた。

●デジタル一眼カメラ売れ筋ランキング
1位 α7 III ソニー ボディー・・・22万9880円(ポイント10%)
フルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼で、有効画素は2420万。最速10コマ/秒の連写ができ、693点のフォーカスポイントを備える。本体のサイズと重量はW126.9×D73.7×H95.6mm/約565g。
2位 D5600 ニコン ダブルズームキット・・・7万2360円(ポイント10%)
APS-Cサイズセンサーを搭載した有効2416万画素の一眼レフカメラ。39点のフォーカスエリアを持ち、連写は最速5コマ/秒。本体サイズと重量はW124×D70×H97mm/約415g。
3位 D7500 ニコン VRレンズキット・・・13万3130円(ポイント10%)
有効2088万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載する一眼レフで、51点のフォーカスポイントを備える。連写は最速8コマ/秒。本体サイズと重量はW135.5×D72.5×H104mm/約640g。
4位 OM-D E-M10 Mark III オリンパス・イメージング ダブルズームレンズキット・・・8万4860円(ポイント10%)
有効1605万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載したミラーレス。最速8.6コマ/秒の連写が可能で、121点のフォーカスポイントを持つ。本体サイズと重量はW121.5×D49.5×H83.6mm/約362g。
5位 D850 ニコン ボディー・・・37万円(ポイント10%)
有効4575万画素のフルサイズセンサーを搭載する一眼レフカメラで、7コマ/秒の連写が可能。153点のフォーカスエリアを持つ。本体サイズと重量はW146×D78.5×H124mm/約915g。

 取材日はお盆明けの8月21日で、ニコン初のフルサイズミラーレス「Z 6」「Z 7」の発表前だったが、「α7 III」が入門機を押しのけて一番人気となるなど、フルサイズミラーレスの勢いを感じさせる結果となった。ニコンも2位の入門機「D5600」だけでなく、中級機の「D7500」が3位、フルサイズ一眼レフ「D850」が5位に入るなど幅広い層での好調ぶりが窺える。

 一方でこれまでランキングの常連だったキヤノンからは一台もランクインしていないのが気になるところ。川上氏は「ボディーの軽さと動く被写体の撮りやすさでソニーが好調な反面、キヤノンは入門機も含めて少し落ち着いてしまった感があります。売れ行きには波がどうしてもありますからね。キヤノンの新たなフルサイズモデルを待つという声はよく聞きますし、潜在ファンは相変わらず多いと思います」と話していた。

 各モデルの人気の理由は次のページから追っていこう。

※なお、原稿と写真で掲載している価格とポイントは、2018年8月21日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。