男のやさしさにどっぷり浸れる

シングル「いとしのエリー」[1979年]。アルバム「10ナンバーズ・からっと」[1979年]、「すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS」[1989年]などに収録
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「いとしのエリー」
 カラオケのオープニングは、間違いなくコレでしょう。桑田佳祐さんという男のやさしさにどっぷり浸れる、カラオケの定番中の定番曲。私もその昔、のちに妻となった彼女との勝負デートの2次会のカラオケで、1曲目に入れたのがこの曲でした。自分ではいつもと雰囲気を変えて地声で酔わせたつもりだったのに、彼女からは「マネじゃなくて自分の声で歌ったら?」とダメ出しされて(笑)。定番だけに、歌マネのさじ加減には注意が必要です。

歌詞に注目してあらためて聴いてほしい

「BAN BAN BAN」[1986年]。アルバム「TOP OF THE POPS」[2002年]などにも収録
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「BAN BAN BAN」
 KUWATA BANDのデビューとなったこの曲。英語の歌詞が多いので、発売当時は耳コピで、聴いたり歌ったりしていたんですよね。その後カラオケに行くようになって、歌詞を見ながら歌うことに慣れるまで苦労しました。同時にカラオケの画面で歌詞を初めて読んだときは、「ひと夏の恋を歌っていたのか」と新鮮な驚きも。ただ桑田さんの歌詞ってたとえ日本語でも、大人になって初めて「そういうことだったのか!」と膝を打つ言葉の綾も多いじゃないですか。落語にも似ていますよ。古くからのファンにもあらためて聴いてほしいですね。

最初の盛り上がりはこの曲で!

「匂艶 THE NIGHT CLUB」[1982年]。アルバム「NUDE MAN」[1982年]、「すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS」[1989年]などにも収録
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「匂艶 THE NIGHT CLUB」
 カラオケ前半、最初の盛り上がりはこの曲です。私たち中年世代にはおなじみですが、若いファンは意外と、カラオケで歌う人が少ない気がします。だから彼らへおすすめする意味も兼ねて、思い切り盛り上げてノリノリで歌います。ポイントは、カラオケが始まる前に靴を脱いではだしになっておくこと。たしかにいろいろ脱ぎたくなる楽曲ですが、服まで脱いではいけませんね。はだしでマイクを持ちながら、ソファの上やら、みんなの席を、思う存分走り回ります。盛り上がること保証付きです。

カラオケマスターはギャップで酔わせる

「海」はアルバム「人気者で行こう」[1984年]に収録。アルバム「すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS」[1989年]などにも収録されている
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「海」
 にぎやかな楽曲のあとは一転、しっとりした曲を持ってきて、ギャップで酔わせるのは、カラオケマスターの常套テク。昔のディスコのチークタイムみたいなものです。知りませんか、そうですか。つまりここは、「海」の出番ということです。80年代、桑田さんが他のバンドに提供した楽曲のセルフカバー。湘南の風景が目に浮かぶのはもちろん、海のにおいや波の音まで聞こえてきそうなメロディと、女心を歌った切ない歌詞で、しっとり感は抜群です。

“ツーショット感”がポイント

「ラチエン通りのシスター」はアルバム「10ナンバーズ・からっと」[1979年]に収録。アルバム「バラッド '77~'82」にも収録されている
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「ラチエン通りのシスター」
 桑田さんが少年時代に恋をした女性をモデルに書いたといわれる曲。カラオケで歌うときにも、特別な人に歌っているというツーショット感がポイントになります。たとえば、隣に座った人の方にグイッと体を向けて、目を見つめながら歌うとか。またそのときは一時マイクのスイッチを切って、生の声で歌いかけるともっといい。とくに演奏が一瞬ブランクになる「♪思い入れひとつで」のところなどがアンプラグドの絶好ポイントとなります。