連載:【緊急企画】祝還暦! 桑田佳…

祝還暦! 桑田佳祐のスゴさが分かる5つのヒット分析

2016年02月19日

【分析3】カラオケランキング~ボーカリスト別ではトップ!

 続いて、カラオケヒットについて見てみます。シングルチャートは、発売された1年のみ大きなブームに乗って売れたものが大半となるのに対し、カラオケチャートでは長年愛されてきた1年以上前の作品が7~8割を占めます。つまり、ここでは多くの「記憶のヒット曲」を見ることができます。まず、2015年の年間TOP2000に入った楽曲をアーティスト別、さらにここでも(笑)ボーカリスト別にまとめてみました。

表5-1 カラオケ人気曲数TOP10(アーティスト別)
順位 アーティスト別 曲数
1 Mr.Children 26
2 西野カナ 24
3 サザンオールスターズ 22
4 21
5 五木ひろし 19
6 いきものがかり 18
7 EXILE 17
7 三代目 J Soul Brothers 17
9 AKB48 16
10 back number、μ's、BUMP OF CHICKEN 15

表5-2 カラオケ人気曲数TOP10(ボーカリスト別)
順位 ボーカリスト別 曲数
1 桑田佳祐 26.5
1 桜井和寿(Mr.Children) 26.5
3 西野カナ 24
4 二宮和也(嵐) 22
5 五木ひろし 19
5 EXILE ATSUSHI(EXILE) 19
5 今市隆二、登坂広臣(三代目 J Soul Brothers) 19
8 吉岡聖恵(いきものがかり) 18
9 南條愛乃、Pile、徳井青空(μ's) 17
10 高橋みなみ(AKB48) 16
※ボーカリスト別TOP10中、グループの場合は、最多歌唱メンバーのみを表記した。「奇跡の地球」は桑田と桜井でともに0.5曲とした。カラオケデータはJOYSOUNDより


 アーティスト別で見ると、シングルセールスに続き、ここでもMr.Childrenが上位入り! また、10代・20代に圧倒的な人気の西野カナや嵐が2位と4位、息の長い演歌の五木ひろしが5位、さらに2015年に大きく躍進した『ラブライブ!』のμ'sと3人組バンドのback numberが10位と、いかにもカラオケ鉄板曲がありそうなアーティストがズラリと並びました。

 その中でサザンは堂々の3位、ボーカリスト別では桜井和寿と並び1位となっています。大半が2000年代以降にデビューしたアーティストの中で、ポップス系では桑田が群を抜いてのベテランとなっています(ちなみに1980年以前デビューのポップス系で次点は中島みゆきの8曲)。さらに、その人気曲を発売年順に並べてみます。

表6 桑田関連作品カラオケ一覧
発売年 名義 曲名
1978 SAS 勝手にシンドバッド
1979 SAS いとしのエリー
1981 SAS 栞のテーマ
1982 SAS チャコの海岸物語
1982 SAS Oh!クラウディア
1982 SAS YaYa(あの時代を忘れない)
1984 SAS ミス・ブランニューデイ
1990 SAS 真夏の果実
1990 SAS 希望の轍
1992 SAS 涙のキッス
1993 SAS エロティカ・セブン
1994 桑田 祭りのあと
1995 桑&Mr.C 奇跡の地球
1995 SAS マンピーのG★SPOT
1996 SAS 愛の言霊
1998 SAS LOVE AFFAIR
2000 SAS HOTEL PACIFIC
2000 SAS TSUNAMI
2001 桑田 波乗りジョニー
2001 桑田 白い恋人達
2007 桑田 明日晴れるかな
2013 SAS ピースとハイライト
2013 SAS 栄光の男
2013 SAS
2014 SAS 東京VICTORY
2015 SAS アロエ
2015 SAS イヤな事だらけの世の中で
※網掛けはシングル表題曲以外の楽曲。ちなみに人気曲TOP5は「TSUNAMI」「希望の轍」「いとしのエリー」「明日晴れるかな」「白い恋人達」の順で、これまた幅広い


 ここでも、シングルのロングセラー同様に、1970年代から2010年代の、サザン/桑田ソロ名義の楽曲が多数並びますが、注目は1982年のアルバム「NUDE MAN」収録の「Oh!クラウディア」から最新アルバム「葡萄」収録の「アロエ」「イヤな事だらけの世の中で」までアルバムやシングルカップリング曲も少なくないことです。また、「栞のテーマ」もシングルでは最高35位。これも、単にシングル・ヒットだけでは見えない桑田佳祐のスゴさといえるでしょう。

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