ファッション水着のAi(旧三愛)が選ぶ2016年三愛水着楽園イメージガールは、19歳の松元絵里花さんに決まった。が、この選考、実はあっさりとは決まらなかった。審査で票が集中した応募女性について、企画部の女性デザイナーらが異をとなえたのだ。そこで最大の販路であるショップブランド三愛水着楽園の女性店長を集め、店長のみによる審査を実施。ようやく決まった。イメージガールの選出に「売り場の店長」を参加させたのは、2002年のスタート以来これが初めて。一体なにが起きたのか? 同社水着事業部長の丸田隆司氏に“前代未聞”の選考のウラ話を聞いた。

結局「売り場の女性店長」たちによる審査で決まった

 丸田事業部長が話す2016年三愛水着楽園イメージガール選考の経緯はこうだ。応募者421名のうち22名が書類選考を通り、面接審査へ進んだ。Aiの選考メンバーは男性12名、女性9名。社長を含む経営陣の男性5名が加わったこともあり、もともと男女比のバランスは悪かった。結果、票は1人の応募者に集中した。こうした票の集中でスンナリ決まる年もある。ところが今回、企画部の女性デザイナーたちから「あの子はどうかな」という異論が出た。「自分たちが企画するテーマやターゲット女性の年代との兼ね合いを問題にしたんです」(丸田部長)

 メンバーの投票先をよく調べてみると、ダントツの子に票を投じたのは男性社員がほとんど。そこで今度は票が多かった上位2名に絞り、女性だけで審査をやり直すことにした。最大の販路であるショップブランド「三愛水着楽園」の主要な店舗の女性店長8名を本社に集め、審査を行った。するとまた同じ結果になった。8名の店長全員が、本社の男性社員が選んだ応募者に票を入れたのだ。

 「となると、男性目線だからその子が選ばれたという解釈にはならない。それでその子に決まった。売り場を担う女性たちが『この子がいい』というものを受け入れるのは基本じゃないですか。最終的には売るのが目的、うちは店頭第一ですから。企画の人間といえどもNGとはいえない」(同)

 「ただしその先もあって、企画するブランドの水着や客層のイメージには合わない、その子に着せるとおかしな表現になってしまうという場合には、外国人などほかのモデルさんも使う、ということで落ち着いたわけです」(同)

 例えば、30代40代のミドル世代や富裕層に向けた水着の販促に10代のモデルがポスターを飾っても、客は自分が着る水着とは思えない。外国人やハーフのモデルを起用するメリットは「モデルの年齢が私たち日本人には分かりづらいのと、イメージを良く持ってもらえること」とデザイナーの1人はいう。水着のテーマによっては、かわいらしさだけでなく、クールな雰囲気も併せ持つモデルが欲しいなという場合もある。外国人モデルは日本人から見て日常的なリアリティーに乏しく、イメージをふくらませる余地が大きいのも利点のようだ。

2016年三愛水着楽園イメージガールに選ばれた松元絵里花さん(19歳)(画像提供:Ai)
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2016年三愛水着楽園イメージガール
松元絵里花(まつもと えりか)さん


・1995年12月14日生まれ 福岡県出身
・身長168cm/バスト74cm/ウエスト55cm/ヒップ84cm
・愛称:えりり
・所属事務所:インセント
・主な活動:『Ray』(主婦の友社)専属モデル
・本人談:「小学4年までは石川県の360度、山で、後ろ田んぼ、前、川みたいなド田舎で育って福岡県に移り住んだ。中2でモデル事務所に入ったのは、渡辺直美さんが出演するイベントを観に行きスカウトされたのがきっかけ。そのころ部活はソフトテニス、1年中日焼けしていて『コゲパン』(焦げたパン)みたいに真っ黒だった。高校卒業後、キャリーバッグ1つで上京。福岡時代、ファッションショーやカタログなどのオーディションにたぶん100回以上落ちまくったから、まさか三愛水着楽園のイメージガールになれるとは思っていなかった。性格は意外と男っぽいです。運動はランニングやホットヨガ、キックボクシングもやります」