ポールダンスから派生して進化し、今では五輪種目入りを目指す競技となった「ポールスポーツ」。ステージの天井と床に固定した高さ4mのポールを軸に、宙でくるくる回ったり、180度開いた両脚が一直線になるようにポールと平行あるいは垂直に伸ばしたり。ときには、開いた脚の足首ともう片方の足裏だけをポールに密着させ、体幹はポールに垂直になるように立つ――。こんな離れワザも次々に繰り出す。国際ポール・スポーツ連盟によって規定されたルールの下、体の柔軟さや力強さといった身体能力と演技の美しさ、芸術性を、さまざまな動きの表現で競い合うのだ。
今回は、まず競技ルールの概要を紹介する。そして、近年テレビ出演などを機に知られるようになった「キッズポール」、すなわち子どものポールスポーツに注目したい。本記事に掲載する写真は、2017年4月に大阪で開催された第4回全日本ポール・スポーツ選手権大会2017での競技を撮影した中から、10~17歳の選手の演技で目を引くものを選んだ。