ヒポクラテスとアスクレピオスの伝説を尋ねて |
大理石の静かな病院跡で「SIMPURE L」とたわむれる |
夕方、レロス島からフェリーに乗り、コス島へ向かう。フェリーは3階建てで、カフェもあり、まるで飛行機の中のように快適だ。高速艇のように揺れないですしね。フラッペ(ギリシャ式アイスコーヒー)を飲みつつ、息子とトランプをしているとあっという間に到着。コス島の中心地、コス・タウンが見えてきた。

この町はトルコのボドルムという町に近く、たったの20kmしか離れていない。海から見ると左側に城壁がある。これは16世紀初頭、トルコ軍から町を守るために建てられたものだ。また、当時コス島を支配していた十字軍の建てた中世の城(Castele of the Knights)が後にそびえている。後にロドス島と共にトルコに占拠されるまで、死闘を繰り広げた場所だったそうだ。
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▲ レロス島にて。甲板の上で記念撮影 |
▲ サモス島からレロス島へ行くときに乗ったのと同じ、高速艇“フライングドルフィン号”とすれ違う。かっこいいので子どもに人気 |
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▲ 途中パトモス島に接近 |
▲ コス島の港。左側に見える城壁 |
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▲ 港には軍艦も寄航。銃を持った兵隊さんもたくさんみかけた。この6日後、ここから100kmも離れてないカルパドス島付近の上空で、ギリシャの戦闘機とトルコの戦闘機が空中衝突するという事故があった。ギリシャのパイロットが死亡したこともあり、トルコ側は謝罪と慰謝料を払ったそうだが、原因はギリシャの戦闘機がトルコの海域に入ってきたから。今思えばちょっと緊張感漂う雰囲気の軍艦だった |
▲ 港から、にぎやかなコス・タウンへ向かう道路。パームやしが南国らしい |
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▲ コス島や、ロドス島でよく見られる、黒い石と白い石を敷き詰めた石畳。船の模様も美しく、意外となだらかで排水もよく、実用性もある |
▲ 長く伸びるコス島の城壁。トルコ軍と十字軍の死闘が繰り広げられた場所だ |

■医学の神アスクレピオスとへびつかい座の関係を904SHで探る |
コス島は、医学の父と呼ばれた医者・ヒポクラテスの出身地として有名だ。島にはギリシャ神話に登場する、医神アスクレピオスの神殿もあり、医学を学ぶ者たちのあこがれの地なのである。
アスクレピオスは、太陽神アポロンの息子で、死者をもよみがえらせるほどの名医となるのだが、その腕の良さがゼウスの怒りを呼び、雷電により撃ち殺される。また、アスクレピオスが人を若返らせる力を持つことから、蛇の脱皮に例えられ、蛇とともに描かれることも多かった。ゼウスは彼の死後、彼を星座の“へびつかい座”にし、医術の神としたという伝説が残されている。
実在の医者ヒポクラテスは、この島の伝説にあった医神アスクレピオスを信仰し、アスクレピオスの遺跡を大事に保存したため、エピダヴロスにもあるアスクレピオスの遺跡よりも、ずっと保存状態がいいという。ここはぜひ、行って見なくては!
しかし、コス島に到着したのは夕方。明日の夕方までこの島に滞在するので、遺跡へ行くのは明日にすることにして、早々に夕食を済ませ、ホテルへと向かった。
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▲ コス島の写真屋さん。フィルムやメディアを持ち込めば、数時間のうちにプリントしてくれる |
▲ 土産物屋でみつけた、ヒポクラテスの壁飾り。へびとともに描かれている |
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▲ アーティストであり店主でもあるおじさんと。ギリシャ語でヒポクラテスのことを解説してくれたが、難しい!最後はお互い片言の英語で |
▲ ギリシャでイタ飯を食べてもイイジャナイカ |
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▲ 今夜の夕食のひとつ、グリークサラダ。白チーズにはひきたての白胡椒を。やみつきになる美味さ |
▲ ギリシャの名物料理ムサカに似ていますが、ラビオリです |
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▲ 今夜の宿、アストンホテル入り口。脇にあるオープンカフェで、夜はVodafone 904SHのVアプリ“星座をさがそ”しまくり!目立ちまくり |
▲ この日の夜、Vodafone 904SHのVアプリ“星座をさがそ”で今見える星座を探す。へびつかい座は見えない |
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▲ 帰国後、日本でアスクレピオスゆかりの“へびつかい座”を探す。メニューの“星を選ぶ”でこの星座を探すと、ちょうど日本の夏の空、今頃見られる星座であることを発見。どこを向けても、“へびつかい座”に向かって矢印が出てくるので、簡単に見つけられ、便利。位置としては、さそり座を踏んづけるような場所にあります |
大荷物を持ったまま、アスクレピオスの遺跡をゆく