■林裕峰先生のくりすたるあーとの全貌をご紹介! |
実は私は発売して間もなかったウィルコムの名機「W-ZERO3」をこの日のために用意しておいた。W-ZERO3の裏面は、滑らかで広い鏡面ブラックなのだが、指紋が付きやすいのが悩みの種だったのだ。大胆にも、ここに一面、くりすたるあーとを施してもらうことにした。
予算は1万円でOKということで、デザインは先生にお任せすることにした。普通なら、職人はその作業を人に見せたがらないものだが、先生は快く作業中の取材にも応じてくださった。その素晴らしい技法を、ゆっくりご覧いただきたい。
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▲ テープを貼っています。これはスピーカー部分を覆っている様子。横にはみ出る塗料は、簡単にふき取れるそうですが、穴や溝は故障しないようにふさぐ必要があるのだとか | ▲ 表面をきれいにふいたら、エアブラシを準備 |
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▲ 大胆に、W-ZERO3に色を塗っていきます | ▲ なにやら型紙をあてて、またまたシューっとエアブラシ |
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▲ もう樹脂を塗っています。「何層にも塗り重ねるのが俺のやりかたなんだ」 | ▲ 紫外線ライトらしきものをあてて、樹脂を硬化させます。その間、1秒! |
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▲ すぐに固まるので、さらに上に金粉で模様を描いていきます | ▲ またしても、ライト照射 |
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▲ 上から金箔をのせていきます。「これは質のいい金箔なんだ。輝きが違うでしょ」 | ▲ ステキ!思わず叫んでしまった、渋い仕上がり。…えっ、まだ描くんですか?このままでもいいのでは? しかし、先生曰く「俺の作品としてアートするなら、もっと派手じゃないとね」 |
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▲ 桜の型紙を置いて、エアブラシでシュッ! | ▲ 位置をずらしてまたまたシュッ! |
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▲ 樹脂コーティングの上に描いているので立体的に見える | ▲ 桜の花の軸をフリーハンドで描いていく。非常に高価な塗料なのだとか |
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▲ 高そうな金箔紙を切り取る先生 | ▲ 切り取った金箔を丁寧にのせていきます |
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▲ 一枚一枚、芸が細かい!見ている私も緊張しちゃいます | ▲ 螺鈿(らでん)細工のパーツをのせていきます |
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▲ たまに手を止めて、バランスをチェックする先生 | ▲ これで完成!もちろん裏ぶたの開閉可能です |
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▲ スタジオで撮影した完成品。W-ZERO3が芸術作品に |
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▲ ふたを開けたところ。ぺらぺらした印象の裏ぶたがしっかりして、開閉しやすくなりました | ▲ この美しさ!気品すら感じます。薄く「SHARP」のロゴが透けているところもセンスいい! |
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▲ な、な、なんと先生。私の「iPod nano」にも塗装を始めました! | ▲ できたてほやほやの、くりすたるあーと加工後のiPod nano。樹脂を塗ってない部分の塗装はふき取るだけできれいになります |
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▲ 裏面は女性らしい雰囲気のデザインで(うれしいっ)。ちなみにお値段は片面5000円~とのこと。落款(らっかん)が入ると少しお高くなるそうです | ▲ 「どうだい?」先生!もう感服しましたっ!感激ですっ!(涙) |
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▲ スタジオで撮影した、W-ZERO3とiPod nano。実用性もあり、気品のあるデザイン | ▲ なんと「SH901iC」用の「まもるくん(カスタムジャケットの一種)」にも塗装してくださいました!紫の桔梗が美しい……。先生、どうもありがとうございました! |