デジタルカメラで細かな格子柄などを撮影すると、干渉縞、別名モアレが発生して意図しない画像になってしまうことがあります。なかなか消すのが厄介なこのモアレを防ぐ撮り方が今回のテーマです。  まず、モアレとはなにか。下の撮影例で見てください。


モアレの例。被写体は、パラシュート生地を硬くしたようなナイロン製トートバック。もちろん縞模様などは入っていません。そのまま撮ってもモアレは出るのですが、ソフトでモアレを強調した画像です

 モアレは、幾何学的なパターンなどが2つ重なったときなどに出てきます。たとえば、下の例では、チェックと、斜めのストライプが重なって、より大きな縞のモアレができています。大きな縞がわかりにくかったら、少し遠くから画面を見てください。


小さな市松模様です

細い斜めのストライプです

上の2つを重ねると、太いストライプが見えてきました

 簡単にモアレの起こる原理を説明しておきましょう。モアレが干渉縞であることは、先ほど述べましたが、デジタルカメラで撮った画像にモアレが起きるのには、CCDの画素が規則正しく並んでいることが関係しています。

 幾何学的に細かなパターンのある被写体を撮影すると、被写体のパターンとCCDのパターンとが干渉しあって、モアレが起きやすいのです。ちなみに、フィルムカメラの場合、感光剤の粒子はランダムにフィルムに付いています。

 前置きが長くなりましたが、モアレ対策の方法をいくつか見ていきます。

 なお、以下の画像は、Webページ用に縮小した画像処理によって、モアレの様子が多少なりとも変わってきているので、できれば、拡大してオリジナルの画像で比べてください。

 モアレ対策は、モアレが出る撮影条件をいかに避けるかがコツです。

 例えば、ほんの少し被写体から遠ざかったり、ズームの倍率を変えてみるのも有効な方法です。左下の画像よりも、少しカメラを遠ざけた右下の画像の方がモアレがぐっと減っています。


画像全体にモアレが発生しています

少し遠ざかるとモアレはかなり減りました

 カメラを回転させるのも、有効です。次の画像よりもその右、さらに回転させた画像の方が、モアレがより目立たなくなってます。


回転させてもモアレは減ります。角度をさらに付けた右の画像の方が減っています

 ただし、こういった方法は、最初に紹介したバッグのようないろいろな方向にモアレが出る被写体だと、こちらを減らせばあちらが目立つ、といったことにもなりえます。

 そんなときは、あえて、ピンぼけぎみにとる、というのも一つの方法です。次の画像は、シャッターを半押しにするなどしてピントを合わせてから、カメラを後ろに遠ざけてピントを外して撮った画像です。


あえてピンぼけで写しました
 

 ところで、さきほどWebページ用に縮小することでモアレが変化すると書きました。実際、写真に撮った段階ではモアレを感じないのに、Webページ用に画像を縮小するとモアレが出てきた、という場合もあるでしょう。次回は、モアレにならない縮小方法を見ていきます。