海外スタジオの開発はハイエンド・オンラインゲームへシフト

――家庭用ゲーム機向けタイトルの開発チームが、スマートデバイス向けタイトルの開発部門に異動する感じなのですか。それともスマートデバイス向けには、外から新しい人材が入ってくるのでしょうか。

松田氏: ミックスですね。ケース・バイ・ケースです。主に家庭用ゲーム機向けのハイデフィニション(HD)ゲームは我々にとって重要なエリアですし、また、スマホゲームなどの新分野の重要度も増しています。そのあたりの舵取りは重要だと認識しています。

――海外スタジオも同じようなシフトになってきているのですか。

アジア圏の開拓はこれから、と話す松田氏
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松田氏: いえ、海外スタジオについてはスマートデバイスへのシフトというよりも、従来のシネマティックなシングルプレーのゲームから、ハイエンドでのF2Pモデルや他の価格モデルとのハイブリッド型などでより大きなオンラインゲームのビジネスモデルに挑戦する、という考え方で構成しています。

 例えば、2013年にリニューアルした最新作『トゥームレイダー』のような従来型のシネマティックなゲームの需要もあります。しかし、バトルアリーナ的なゲームとか、より自由で、大きなオープンワールドでのゲームなどは、オンラインゲームとしてなじみます。こうした従来のパッケージディスク型ではないビジネスモデルをどのように進めるべきか、というアプローチが始まっています。

――シングルプレーのものと多人数型、オープンワールド系で開発するのか、それに加えて家庭用ゲーム機でやるのか、PCでやるのか、スマホでやるのかというマトリックスを埋めていくという感じですね。

松田氏: ゲーム会社にとって得意なところと不得意なところがあります。ですから、一律に全部こうだという方針でやるのはうまくないかという気がして、得意なジャンルにフォーカスするのが一番いいかと思っています。

――海外にはインドネシアや中国の現地法人などアジア圏に拠点がありますが、これらについて、現状どのようになっていますか。

松田氏: アジア圏の開拓はこれからでしょう。インドネシアのスクウェア・エニックス・スマイルワークスは2013年にできたばかりですし、どういう方向性で進めるのかは現在議論しているところです。

『トゥームレイダー』(2013年版)
発売日:(北米・欧州)2013年3月5日(日本)2013年4月25日
対応機種:Playstation 3、Xbox360、Windows
価格:7980円(税込み)
ジャンル:サバイバルアクション
(C) 2012 SQUARE ENIX LTD. Published by Square Enix Co., Ltd.
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