新プラットフォームへのローンチタイトルがなかったのは“様子見”だった

――それでは今度は、バンダイナムコゲームスについての話を伺います。2013年度の業績はどうでしたか。

鵜之澤氏: 2012年度に過去最高益を記録したので、そこからすると多分落ち込むだろうという見方もありましたが、2013年度もなんとか踏ん張れている。家庭用も安定していますし、スマートフォンやソーシャル系も健闘しています。しかも海外もちゃんと黒字になりそうです。スタッフの取り組みがお客様に受け入れていただけたのだと思います。

 この背景には、爆発的というわけではありませんが、数十万本クラスのヒットタイトルがわりと粒ぞろいになったこと――。例えば「GOD EATER 2」(2013年11月発売、PSP Vita/PSP)や「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」(2013年8月発売、PS3)など50万本超えのタイトルも出ました。

――「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」(2013年8月発売、3DS)も好調でしたね。

鵜之澤氏: おかげさまで出荷50万本を超えました。任天堂さんもかなりサポートしてくれました。これから海外でも任天堂さん流通でリリースする予定です。

「GOD EATER 2」(2013年11月発売、PSP Vita/PSP)
(C) BANDAI NAMCO Games Inc.
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「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」(2013年8月発売、3DS)
(C)Disney
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――2月にはPS4が日本でも発売され、世界で累計600万台の実売を突破しました。今回、バンダイナムコゲームスからはローンチタイトル(ハード発売と同時にリリースされるタイトル)がありませんでした。

鵜之澤氏: 「なんで『リッジレーサー』が出ないんだ」と(笑)。いつも新ハードが出ると、「リッジレーサー」が必ず出ていたので、ユーザーにとっては“あれ?”という感じかもしれませんし、個人的にもローンチタイトルがないのは少し寂しい思いがありますね。

――ローンチタイトルがなかったのは“様子見”ということだったのですか。

鵜之澤氏: 投入を判断するときのタイミングで日本国内にあった雰囲気は、家庭用よりも“ソーシャルゲームの熱狂”のような空気感で、そうした状況から、様子見というところは各社にあったと思います。

 けれども、現在はちょっと状況は変わりつつあるかなとも思っています。実際、PS4やXbox Oneが欧米で発売されると予想を上回るセールスを記録していますし、日本でもPS4は好調に滑り出しています。

 海外を含めてこれだけ売れているわけですから、やらないということはなくなりますね。あとは開発がどこまで対応して、この波に追いつくかということですね。

 バンダイナムコとしては、機能を生かした遊び方ができるタイトルを、開発・提供したいと思っています。

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