2012年3月期の第3四半期まで、各期で黒字化を達成し、通年で売上高350億円(昨年比9.1%増)、営業利益で50億円(昨年比51.3%増)を目指す、コーエーテクモホールディングス。コストの見直しなどが奏功し、売り上げ増加分以上に収益が改善された。その核となるゲームソフト事業(コーエーテクモゲームス)では、家庭用ゲーム機向けタイトルもヒット作に恵まれたほか、目玉のソーシャルゲーム事業も順調だ。
(聞き手/渡辺一正=nikkeiBPnet編集、写真/稲垣純也)

――昨年のインタビューで、コーエーテクモゲームスはソーシャルにシフトしていくというお話でしたが、実際どうでしたか?

コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川 陽一氏

襟川陽一氏(以下、襟川氏):日本のゲーム産業全体で見ますと、まず、ソーシャルゲームは急速に伸びました。家庭用ゲーム機やパソコンなどのパッケージゲームソフトに関しては、前年対比で弱い動きだったと言われています。

 そうした中で、コーエーテクモゲームスに限って言えば状況は違って、パッケージゲームは非常に良好なセールスでした。当社の2011年3月期(2010年度)の決算では、第1四半期から第3四半期までずっと赤字で、第4四半期でやっと黒字に転換したという流れでした。

 それと比べて、2011年度は第1四半期、第2四半期、第3四半期がそれぞれ黒字化できました。主に、パッケージゲーム製品の売り上げが好調だったことがその理由です。ですから、社員が自信を取り戻せた1年だったと思っています。

――パッケージが好調だった理由は何ですか?

襟川氏:昨年のインタビューでもお伝えいたしましたが、コストダウンを徹底してやってきました。いいゲームをいかにローコストで、効率よく作れるかという競争ですから、営業利益率という指標で見ていただければ、改善できてきたという結果が残せたと思います。

 また、開発計画の組み替えも、2011年度は大胆に行いました。2010年度は第4四半期に大型タイトルの発売が集中してしまいましたが、2011年度は各四半期に主要なタイトルを分けて発売するといった計画に変更しました。

 具体的には、上期に『真・三國無双6 猛将伝』『戦国無双3 Empires』『DEAD OR ALIVE Dimensions』などをリリースし、下期には『無双OROCHI2』や『真・三國無双 NEXT』『NINJA GAIDEN 3』などをリリースして、できる限り平準化できたと思っています。

『真・三國無双6 猛将伝』
【価格】5040円(税込)、【プラットフォーム】プレイステーション3(PS3)、(C)2011 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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『戦国無双3 Empires』
【価格】通常版6090円(税込)、【プラットフォーム】PS3、(C)2011 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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『DEAD OR ALIVE Dimensions』
【価格】6090円(税込)、【プラットフォーム】ニンテンドー3DS、(C)2011 コーエーテクモゲームス Team NINJA All rights reserved. METROID Other M: (C)2010 Nintendo Codeveloped by TECMO/Team NINJA
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『無双OROCHI2』
【価格】通常版7800円(税込)、【プラットフォーム】PS3、Xbox360、(C)2011 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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『真・三國無双 NEXT』
【価格】プレイステーション Vita(PS Vita)カード版6090 円(税込)、ダウンロード版5040円(税込)、【プラットフォーム】PS Vita、(C)2011 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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『NINJA GAIDEN ∑ PLUS』
【価格】PS Vitaカード版6090円(税込)/ダウンロード版5040円(税込)、【プラットフォーム】PS Vita、(C)2007-2012 コーエーテクモゲームス Team NINJA All rights reserved.
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